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“Thank you.” “See you later.”など、英語での挨拶はいろいろと学校で習いますが、「いただきます」や「ごちそうさま」を学校で習った記憶がある人はいないのでは。
私たち日本人にとっては、毎日のように言うフレーズであるだけに、「英語では何と言うの?」と気になるところです。
目次
英語では「いただきます」に当たる言葉はない

まさかの初っ端から「英語にいただきますはない」という結論。
そうなんです、英語には、日本語の「いただきます」と全く同じニュアンスの言葉はないんです。
日本語の「いただきます」の語源は「いただく」という動詞。
食材の命をちょうだいするという気持ちを表す言葉です。
それと同時に、食材を作った人、調理した人…出された食事にかかわったすべての人への感謝の気持ちも込められています。
「お茶碗にお米粒を残さないように食べなさい」という躾は、お米を作ったお百姓さんや作ってくれた人への感謝の意を表すためですよね。
そんな風に、日本では食事にかかわった人と食材への感謝の気持ちを述べて、食事の始まりの合図としているわけです。
前述の通り、食材の命をいただく感謝を表す言葉は英語にはありません。
欧米では、特に何か言うことなく食べ始めることが多いんです。
家庭によっては食べ始める前にお祈りをすることも。
私がホームステイしていたオーストラリアの家庭では、家族が手をつなぎ、簡単にお祈りしてから食べ始めていました。
そんな風に「いただきます」に当たる英語フレーズはありませんが、食事への感謝を言葉にすることは可能です。
それでは、実際にどのようなフレーズを使えば良いのかご紹介しましょう。
「いただきます」の代わりに使えるフレーズは?
Let’s eat.
直訳すると「食べましょう」。
食材や作った人への感謝は直接盛り込まれていませんが、これから食事を始める合図となるフレーズにはなりえます。
私が過去に勤めていたインターナショナルスクールでも、ランチタイムはみんなテーブルに揃うのを待って”Let’s eat!”と言ってから食べ始めていました。
Let’sの”ts”とeatの”e”をくっつけて「レッツィート」というようなイメージで発音するのがコツです。
Let’s dig in.
こちらも”Les’s eat.”と同じ意味です。
digという単語は、元々「掘る」という意味の動詞ですが、食事の際に使うと「食べる」という意味合いになります。
作った人が”Dig in.”と言うと「召し上がれ」の意味。
digの”g”とinの”i”の音を繋げて発音するのがナチュラルに聞こえるコツです。
また、”dig in”というフレーズはかなりカジュアルな言い方です。
家族間や仲の良い友達を招いての食事の際は問題ありませんが、フォーマルな席や目上の人との食事の際には適していないので注意が必要です。
Looks delicious.
「おいしそう!」と言う意味で、料理を作ってもらった側の人が言うフレーズです。
日本語の「いただきます」との趣旨はまったく違いますが、”Looks delicious.”と言うことで、食事を楽しみにしているという気持ちを表すことができます。
”Looks good.”でも問題ありません。
ちなみに「ごちそうさま」の英語もない
「いただきます」同様、「ごちそうさま」という英語の定型表現もないんです。
その代わりに料理を褒めたり、満足した旨を伝えてあげると良いでしょう。
それでは、どんなフレーズがあるのかご紹介しましょう。
「ごちそうさま」の代わりに使えるフレーズ
I’m done.
「食べ終わりました」という意味で、食事に限らず色んなところで使えるので覚えておくと便利なフレーズです。
“I’m done ~ing”を省略した形で、「食べ終わった」ならば”I’m done eating.”が本来の形になりますが、食事の終わりであることは周りから見ても明らかであるはずなのでeatingを省略して問題ありません。
“I’m finished.”も同様に使うことができます。
家庭での食事のほか、レストランでウェイターに”I’m done.”と言うと食器を下げてくれます。
That was delicious.
料理を作った時に「おいしかったよ」と言われて嬉しくない人はいないはず。
食べ終わったものの事を言っているのでwasと過去形にします。
食事中に「これ、おいしい!」と言いたいときは”This is delicious.”とします。
deliciousは、liにストレスを置いて発音します。
deはほとんど聞こえないくらいです。
Thank you for the meal.
食事と、食事を出してくれた人への感謝の気持ちを表すのも良いでしょう。
“Thank you for the meal.
That was delicious.”
と、お礼と感想を一緒に言うのが丁寧でおすすめです。
味の感想を言うフレーズ
It tastes really good.
「すごくおいしい」と味を褒めるフレーズ。
reallyを大袈裟に発音すればするほど、おいしい!という気持ちが強く伝わります。
It’s so delicious.
こちらも「とてもおいしい」というです。
soを強調するとおいしい度アップ。
deliciousはliにストレスを置くことをお忘れなく。
T
Tasty.
「おいしい」という表現。短いフレーズなので、英語が苦手な人にでも覚えやすいのではないでしょうか。
Y
Yummy.
こちらも「おいしい」ですが、子供っぽい表現です。
子供に言ったり、子供が言う分には問題ないですが、大人(特に男性)は使わない方が良いでしょう。
大人の人はyummyよりgood、tasty、deliciousを使う方が無難です。
音の響きもかわいらしく、子供にも覚えやすいので食卓で取り入れてみてほしいフレーズです。
It’s like heaven in my mouth.
直訳すると「口の中が天国みたい」。
口の中が天国になるほどおいしい、という比喩表現です。
“It tastes really good.”や”It’s so delicious.”と意味合いは同じですが、こういった表現を使えるとちょっと上級といった印象を与えます。
That was the best roasted pork I’ve ever had.
これは実際に私が友人に言われて嬉しかった言葉。
「こんなおいしいローストポーク食べたことない」
「今まで食べた中で一番おいしいローストポークだった」という、とても嬉しい誉め言葉です。
roasted porkの部分に食べた料理の名前を入れます。
That was the best curry I’ve ever had.
That was the best pasta I’ve ever had.
というような感じです。
That was the best dinner I’ve ever had.
とすると、それまで食べたディナーのどれよりもおいしかったという意味になるので、個人的にはちょっと大袈裟な気もしますが(笑)、本当にそれまでのベストディナーであったのならばもちろん問題ありません。
まとめ

いかがだったでしょうか?
「いただきます」「ごちそうさま」を日常的に使う日本人からすると、食事の際に固定のフレーズがないというのもちょっと不思議な感じもしますね。
ただ、それも文化の違いとして楽しみたいもの。
固定の言い回しがない分、一緒に食べる相手や料理、自分が作ったのか作ってもらうのかなど、シチュエーションによって色んな言い方ができるのがおもしろいところです。
それぞれ、自国での「いただきます」を紹介し合うのもまた、ひとつの文化交流ですね^^
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