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先日、小学生の長男がGTEC Juniorのパンフレットを学校からもらって帰ってきました。むむむ…GTEC Juniorとは何ぞや。どうやら英語の検定なようです。
お恥ずかしながら、小学校英語の指導要領に関しては無知なもので、このような検定があることを知りませんでした。
今回はGTEC Juniorについて、調べてみましたので記事にまとめたいと思います。
目次
GTEC Juniorってどんなもの?

GTECとは、ベネッセコーポレーションが主催している英語検定で、「聞く」「読む」「話す」「書く」の、英語習得における4技能を測るテストです。
・GTEC Junior(小学5年~中学1年向け)
・GTEC(中学生・高校生向け)
・GTEC(大学生・社会人向け)
の3タイプがあり、大学入試や海外留学、就職活動にも活用できる英語検定として注目されています。
GTEC Juniorの受験対象者
小学校5年生から中学校1年生まで。
ただし、外国語活動の開始の学年によっては小学校3年生から受験が可能だということです。2019年4月現在、英語の授業は小学校においてまだ「外国語活動」という範囲で行われていて、必修ではありません。そのため、英語の授業の導入の時期は各自治体に任されています。
早いところでは小学校1年生から英語の授業がありますので、そういった学校では小学校3年生からの受験が可能な場合があるということでしょうね。
受験の方法
GTEC Juniorは、学校での団体受験のみ行っているようです。個人で受けに行く公開会場はないとのこと。
受験するお子さんとしては、慣れた学校で受けられるというのは安心材料にはなりそうですよね。
ちなみに、「ベネッセ英語教室」や「ミネルヴァ」などのベネッセコーポレーションが運営する英語教室に通っている生徒は、教室での受験もできます。受験料も割引があるので、生徒さんはオトク。
解答方法
英語検定はマークシートのものが多い中、GTEC Juniorはタブレットとタッチペンを使用して試験の解答を行います。イマドキ~。
タブレットとタッチペンは、GTEC Juniorの主催であるベネッセコーポレーションから、受験会場となる各学校に貸与されるものなので、自分でタブレットなどを用意する必要は一切ありません。
2019年度の試験日程
ベネッセコーポレーションが指定したGTEC開催期間内に各学校が日時を設定しての開催となります。具体的な日程は各学校からお知らせがいくはずです。もしくは担任の先生に問い合わせてみると良いでしょう。
級はあるの?
Junior 1
Junior 2
Junior Plus
というグレードに別れていて、それぞれ小学校5・6・中学校1年生の授業のレベルに沿った問題が出されます。英検のように、自分で級を選べるわけではなく、学年に対応するグレードの受験となります。
各級の実施時間と受験料
Junior 1:約85分/4,104円
Junior 2 :約90分/4,104円
Junior Plus:約95分/4,644円
ただし前述の通り、ベネッセ系列の教室での受験の場合は受験料の割引があるので、教室の先生に聞いてみると良いでしょう。
問題の内容と出題範囲

グレードによって、少しずつ問題の内容(レベル)は変わりますが、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4セクションに別れています。問題は日本語で書かれていて、質問も日本語です。
流れてくる英文は1回のみ読まれます。
小学校・中学校の指導要領に沿った内容で、Junior1と2は小学校教材『We Can!』、『Let’s Try』『Hi,friends』から、Junior 3は中学校1年生の教科書が出題範囲です。学校の英語の勉強をきちんとしておけば、そう手こずることはないでしょう。
Listening<リスニング>
・選択肢の絵の中から、聞こえた単語と一致するものを選ぶ
・聞こえた英文(フレーズ)に適した答えを選択肢から選ぶ
・会話を聞いた上で、質問の答えとなるものを選択肢の絵の中から選ぶ
など
Reading<リーディング>
・「a,apple」などと、アルファベットと単語が読み上げられるので、選択肢のアルファベットの中から聞こえたものを選ぶ
・絵の中に書かれた単語を読み、質問の答えとなるものを選ぶ
など
Speaking<スピーキング>
・お手本となる会話を聞いた上で、お手本を真似して発話する
・絵を見ながら、流れてきた質問に対する答えを発話する
など
Writing<ライティング>
・聞こえるアルファベットを書く
・絵を見て、空欄になった箇所にアルファベットを埋めて単語を完成させる
試験対策はどのようにすれば良い?
いずれのグレードも、学校の授業の内容に沿っているので、学校で教わったことを復習することが大切です。逆に言えば、授業で教わったこと以上のことは出題されません。
なので、試験対策としてするべきことは復習。教科書をよく読んで、しっかりと復習をしておけば良いでしょう。
結果はいつ出る?

結果が出るのは受験から約2か月後です。合格・不合格と言ったものではなく、何点取れたかというスコアで技能を算出します。
ちなみに満点は
Junior 1:400点
Junior 2:480点
Junior Plus:560点
となっています。
それぞれ、スコアと共に1~4段階(Junior Plusは1~5段階)で評価されます。
校内の順位や平均点、前回のスコアなども記載されているので、自分のレベルがどれくらいなのかが子供自身にも把握しやすいのが特徴です。
リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの各セクションごとに、テストの結果から『あなたが英語を使ってできること+これからのアドバイス』が書かれています。「自分はこんなことができるんだ」「これからはこういうところを勉強しよう」と、具体的な習熟度や今後の学習のイメージが湧くような工夫がされています。
英検Jr.との違いは?
英検Jr.とは、かつて児童英検と呼ばれていた英語検定で、公益財団法人・日本英語検定協会が主催しています。文部科学省が行っている、いわゆる”英検”とは出所が違います。
GTEC Juniorと同じように、GOLD、SILVER、BRONZEと3つの級からなっていますが、学年に対応しているわけではなく、受験する級を選んで申し込むところがGTEC Juniorとの違いです。
こちらも合否ではなく正答率で結果が出ます。団体申し込みのみ受験可能なペーパー版、個人申し込みは自宅でパソコンなどを使用して受験するオンライン版と受験方法が2種類あります。オンライン版はテストのみのもの、事前に勉強するためのドリルがセットになったものなど種類があります。
自宅で個人受験できるGTEC Junior online

自宅のインターネット環境を利用して受験ができるGTEC Junior onlineもあります。学校へ出向く必要がなく、パソコンやタブレット、ネット環境が整っていれば、期間中好きな時に受験することができます。
リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能のうち、1技能から選択可能なので、「リーディングだけを受験する」というようなこともできます。評価は正答率から出した簡易評価で、4技能すべて受験した場合は総合的な見なし判定がもらえます。
GTEC Juniorは何に効果的?
学校内での英語の授業以外で英語に触れる機会のないお子さんは、自分がどれくらい英語を使うことができているのか自分でも良くわかっていません。授業の内容をどれくらい理解して、英語を使うことができるかというのを可視化できるツールとしては非常に良いと思います。
GTEC Juniorが高校受験に有利になるとは正直思えませんが(高校受験に活かすためにはGTEC 中学生・高校生用が必要でしょう)、お子さんの達成感と、英語の学習に対するモチベーションを上げるのには十分な効果があると思います。
また、将来的にGTEC(中学・高校生向け、大学生・社会人向け)の受験が必要になる場合、少しでも場数を踏んで慣れていた方が良いという意味では、早期からGTECの雰囲気を掴んでおくことができるというメリットがあります。
まとめ

今回はGTEC Juniorについてまとめました。
・英語の4技能を測る、ベネッセの英語検定
・タブレットを使用した、学校での団体受験
・各学年の授業内容に沿った問題内容
・合否ではなくスコアと段階で結果が出る
・オンライン受験もある
2020年度には小学校3年生からの必修化、5年生からの教科化が完全実施となる英語。これまでよりも英語が身近な存在になるのは間違いないので、こういった検定を利用して、英語力アップを目指しましょう。
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