シャドーイングって何?これが英語力向上にめっちゃ効果アリ

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「英語力が上がったらいいなぁ…」「もっとナチュラルな英語が話せたらいいのに」そんな風に思っている人はたくさんいるのではないでしょうか。

・単語帳や問題集を解いてもなかなか英語力が上がらない
・英会話の勉強をしているのにイマイチ成果がでない
・英検やTOEICのスコアを上げたい
・ネイティブっぽい英語のイントネーションを身に着けたい

そんな人におすすめの学習法が、「シャドーイング」。

このシャドーイング、英語力を上げるのにとても効果があるんです。今回はシャドーイングについて、そのやり方をお教えします。

シャドーイングって何?

シャドーイングとは、簡単に言うと、英語の音声を聞き取り、聞こえたままを口に出すという勉強法です。

元々は同時通訳者がトレーニングとして行っていた方法なのですが、同時通訳者に限らず、英語学習者にとって非常に効果的なんです。


シャドーイングは何に効果があるの?

「リスニング」「スピーキング」はもちろん、結果的に「ライティング」と「リーディング」の4技能を上げることができるので、総合的に英語力の底上げになります。

では、実際にシャドーイングが英語の4技能にどのように効果を発揮するかお話ししましょう。

リスニング

音声を聞いて、聞こえた通りに言うので、聞き取る力が培われます。英語特有の、単語の最後と次の単語の最初の音がくっついて聞こえたり、単語の最後の音が消えたりする現象も聞き取り、理解することが出来るようになります。

例えばWhat did you do yesterday?(昨日何をした?)という文章があるとします。

書いてみると what,did,you,doの4語から成っていますが、実際に聞いてみると「ワディジュドゥ」と聞こえるでしょう。

whatのtが脱落して聞こえず、didとyouが結合して「ディジュ」と聞こえます。
これを「リンキング」や「リエゾン」と呼びます。

実際「ワット ディッド ユー ドゥ?」と言うネイティブはいません。この、音の脱落や音と音の連結を理解していないと、何と言っているか理解できないのです。 このような英語の特徴を理解することができるようになるので、リスニング力が上がります

スピーキング

ネイティブが話しているのを聞き、そのまま口にするので、上述のリンキングが身につきます。

また、at、in、ofなどの前置詞は通常文章に置いて小さく読まれますし、その他でもどこを強く読み、どこを弱めれば良いかなどのナチュラルな抑揚を知ることができます。

I went shopping with my mom last Saturday.(先週の土曜日、お母さんと買い物に行った)という文章を見てみましょう。

ここで強く読むのは太字の部分、弱く読むのは斜字の部分。

I went shopping with my mom last Saturday.

そんな風に、どこを強く読み、どこを弱めるのかを理解していくことで、ナチュラルな英語のリズムを掴んで話すことができるようになります

ライティング

聞き取った音声を口にするシャドーイングは、一見ライティングにはさほど影響がないように感じられるかもしれません。

しかし、スピーキングとライティングは、言葉をアウトプットするという部分では同じです。小論文やビジネスレターなど、特殊な文章を書くにはまた専用の勉強が必要ではあると思いますが、頭の中にある英語を文章にするという意味では、口頭か文字かという違いであるだけです。

リーディング

スピーキングとライティングがアウトプットなのに対し、リーディングはリスニング同様、インプットです。自分の外にあるもの(英語)を自分の中に取り込み、理解するということは同じですよね。

実際私もシャドーイングやリスニングを強化すると、リーディングの速度が上がったと感じています。

シャドーイングのやり方

1. 教材を用意する

まずはシャドーイングに使う教材を用意しましょう。音源とその文章、そのどちらも必要です。

一般的には音声を聞きながら口に出すのがシャドーイングだと言われていますが、私はまず文章を読むことをオススメしたいので、文章があった方がよいです。

なお、音声のスピードですが、最初はゆっくりのものから。文章のレベルも簡単なもので良いです。中学校の英語の教科書くらいのレベルのものから始めて、徐々に難易度を上げていくとよいでしょう。

会話形式のものでも良いですし、パラグラフ(文章の塊)でも良いです。
シャドーイングの教材もありますが、もし自宅に問題集のCDなどがあればそれを使っても良いでしょう。たいていの場合、解答にCDの音声の文章(会話)が書かれています。

長さに関しても、最初は短いものでもOK。焦らず、徐々に難易度を上げていきましょう。

2. 音声を聞きながら文章を黙読

最初は声を出す必要はありません。とりあえず音声を聞きながら、文章を黙読してみましょう。話している部分の単語を目で追うようにして読んでください。

3. わからない単語と文法をチェック

一度黙読したところで、わからない単語や文法をチェックします。もう一度黙読したときに、理解のできない部分がないようにしておきましょう。「ん!ここの文章、ちょっとよくわからないぞ」というような文法的な部分も確認します。

再度音声を聞き、リンキングしている部分(単語と単語が連結して聞こえる部分)や、単語の末尾が欠落するなど、一語一語の特徴をとらえてください。文章にどんどん書きこんでOKです。

4. 音声を聞きながら文章を声に出して読む

音声を聞きながら文章を読んでみましょう。リンキングを意識しないと、一語一語読んでいたのでは音声の速度についていけないことがわかります。

3.のステップで、リンキングなど、読んだままの通りの音声ではない部分を確認しているので、その部分を意識して読んでください。

5. 文章を見ずに音声を聞いて言う

いよいよ、文章を見ずにリスニング力だけを頼りにシャドーイングをしてみましょう!

おそらくこの段階を一般的に「シャドーイング」と言うのだと思うのですが、いきなり音声だけを聞いて聞こえた通りに話すよりも、先に語彙や文法を調べておいた方が絶対に私は良いと思います。これをしないと、ただただ音声を追うのが精いっぱいで、文章の意味まで把握できないことがあるからです。

もしも聞き取れなかった単語があったら、そこで一旦音声を止めて文章を確認し、またやり直します。

音声の速度を変えられるようであれば、最初は更にゆっくりからでも良いです。確実に聞き取り、すぐ口に出せるくらいの余裕を持って行ってください。慣れてきたらスピードを上げていけば良いのです。

シャドーイングする際のコツ

1週間は同じ教材を使う

毎日シャドーイングをする前提でのお話ですが、1週間ほどは同じ教材を使ってひたすらシャドーイングをしてみましょう。すると1週間経つ頃には、音と音のつながりや語尾の欠落、抑揚などがかなり体に染み込んできたのではないでしょうか。

意識しなくても英語のリズムを掴んでシャドーイングができるようになってきたら、次の教材に進みましょう。毎日シャドーイングができない人は、この段階が次の教材に進む目安です。

1回20分くらいはがんばってみよう

シャドーイングする時間は毎日、長ければ長いほど良いですが、毎日何時間もできる環境ではない人もいるでしょう。
朝の支度を済ませて出かけるまでの20分、夜寝る前の20分などというように決めて、がんばってみましょう。短くても15分くらいはやりたいところですね。

というのも、ステップ5.の段階にたどり着いたとしても、1日1回では体が英語を覚えないからです。腹筋を1回だけしてもなかなか筋肉がつかないのと同じですよね。1回で筋肉も英語力もつかないかなぁ。無理か。

時々録音してみる

自分の話している英語を録音して聞いてみるのはとても効果的なんです。何事においてもそうですが、自分が何をしているか、何ができていて何ができていないかを把握してこその向上です。

シャドーイングしながら、スマホのボイスレコーダーなどで自分の英語を録音してみてください。文章を読みながら録音を聞いてみます。発音しづらそうにしているところ、口が回っていないところ、なんか違うぞってところ…気になる部分を文章に書きこみ、再度音声を確認して、その部分だけを何度も練習するようにしてみてください。

通勤中などには「心の中シャドーイング」も

公共の場など、さすがに声を出しづらい場所でもシャドーイングはできます。イヤホンで音声を聞きながら、心の中で口に出してみてください。

もちろん実際に口に出す方が効果的ではありますが、ただボンヤリ聞き流すよりは絶対に良いです。通勤中や待ち合わせ中など、ちょっとした時間も、塵も積もれば…ですよね^^

子どもでもシャドーイングできる?

結論から言うと、可能です。

ただ、スピードや語彙は子供のレベルに合わせたものを選びましょう。簡単な絵本の朗読のCDや動画などを使うと良いでしょう。まず、親子で絵本を一緒に読んだり動画を観ることをおすすめします。

日本語で良いので、「これは何かな?」など、出てくる重要な単語を理解しているか確認してください。その後でシャドーイングに入りますが、一文一文、ゆっくりと聞かせてあげましょう。

パパママが絵本を読んであげるのについてお子さんをシャドーイングさせてあげるのも良いですよ。

まとめ

今回はシャドーイングという勉強法についてまとめました。初級から上級まで、レベルを問わずできるトレーニングです。

あのサッカー選手の本田圭佑選手もシャドーイングをして英語を学んでいるそうで、インスタに本田選手がシャドーイングする動画が上がっているという情報もあります。

お子さんのおうち英語タイムにも使えるので、楽しみながら英語が身についていきますよ。ぜひ今日からシャドーイング、始めてみましょう^^

TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング

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ABOUTこの記事をかいた人

子供英会話講師歴15年。 大手英会話教室に勤務したのち、独立し現在は大阪府豊中市・池田市でLITTLE KIDSという子供英会話教室を運営しています。めちゃくちゃ声が大きいのが特徴。 2人の男の子の母親でもあります。