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この間、次男が保育園で習ったという歌を歌っていました。
「いーちゃん いじわる いーいーいー
にーちゃん にかいで にやにやにや
さんちゃん さらあらい さらさらさら」
こんな歌です。
「いーいーいーかぞえうた」という歌らしいです。
(個人的には二回でニヤニヤしているにーちゃんが好き)
これ、アリタレーションなんです。
最初の文字が同じ単語を並べて言う、頭韻法と呼ばれるもの。
フォニックスと同じように、アルファベットと発音を結びつけて学ぶ学習法のひとつです。
目次
アリタレーションの何が良い?
言葉遊び・リズム遊び感覚で楽しみながら単語が学べる
韻を踏むと、キャッチーで耳馴染みがよく聞こえます。子供たちは楽しくなって、言葉遊びをしている感覚で英語を口にすることができます。歌と同じで、リズムが出来上がっているので、ただひとつひとつ単語をリピートするより覚えやすいんです。
正しい発音を聞きながら模倣学習ができる
言語の学習において、模倣は非常に重要です。
CDや先生のお手本を聞きながら真似して発音することで、リスニング力と美しい発音を身に着けていきます。
楽しんでる間にいつの間にか何度もリピートしている
人間は忘れていく生き物ですから、繰り返し学習することはとっても大切。お手本をリピートした回数が多ければ多いほど、子供の脳への定着力は上がります。でも、ただひたすらにリピートを繰り返すだけでは退屈ですよね。
言葉遊びの感覚で楽しんでいるうちに、実は何度も何度も同じ単語をリピートしていることになるのです。
アリタレーションが使われていた!世界の人気者
韻を踏むと覚えやすくキャッチーに聞こえるというその証拠に、アリタレーションは色々な名前に使われています。
Mickey Mouse(ミッキーマウス)
Minny Mouse(ミニーマウス)
Donald Duck(ドナルドダック)
このように、キャラクターや絵本の登場人物にアリタレーションを使うと、そのキャッチーな響きが認知度を高めてくれるというのもあるでしょう。
アリタレーションのやり方
一番良いのは、アリタレーションの教材を買ってやってみることですが、そうでなくてもアリタレーションを導入することは可能です。
例えばAのアリタレーションなら…
apple , ant , album.
というように、aから始まる単語を並べて言うだけ。
ただ、注意してほしいのが、アルファベットが同じならどんな単語でも良いわけではないということ。
例えばappleとapronは、同じaから始まりますが音が違います(apronは[ei]という音。”エイプロン”です)。必ず同じアルファベットで、かつ同じ音で始まる単語を用意しましょう。
1. 最初はそれぞれの単語をリピート
アリタレーション用の教材はなくても良いですが、フラッシュカードや本(ピクチャーディクショナリーなど)、絵を用意しましょう。もちろん手描きの絵でもOKです。手描きする場合は絵の下に、単語も書いておいてください。
絵を見ながら、子供にリピートをさせます。
講師(またはおうちの方):Apple.
子ども:Apple.
講師:Ant.
子ども:Ant.
講師:Album.
子ども:Album.
というように。
この時、発音を聞かせるように、丁寧に教えてください。また、子供の中で単語と絵が一致している必要がありますので、apple.と言って聞かせ、子供にその絵を指差しさせるなどして、意味を理解できているか確認しましょう。
2. 単語を並べて言います。
何回か1.の、単語ひとつずつのリピートを繰り返したのち、単語を並べて言ってみます。
講師:Apple,ant,album.
子ども:Apple,ant,album.
こんな感じです。
カードや本の絵を指さしながらapple,ant,album.という風に言っていってください。 始めはゆっくりとしたテンポから。 大人にとってはそう早いスピードに感じなくても、子供にとっては速くてついていけない…なんてこともありえます。 子どもにも、絵を指さしながら言っていくように伝えます。
慣れてきたら手を叩きながらであったり、テンポの良いBGMを流しながら言うと良いでしょう。
ちょっとまだ難しいかな、と感じたら…
それぞれの教授法には、導入する時期やレベルというものがあります。
幼稚園児くらいまでは、上記の方法がスムーズにいかないこともあると思いますが、焦る必要はありません。その時は、単語を並べて言わせることにこだわらなくて良いです。
ただ同じアルファベットから始まる単語をいくつかリピートさせる、それだけでOK。繰り返し行っていくことで、体に単語が染みついていきますので、絵を見せた時に迷わずその単語が口から出てくるくらいまではひとつずつの単語をリピートするようにしてください。
対象年齢は?我が子に実際にアリタレーションをやってみた
というわけで、実際に我が家でも子供たちにアリタレーションをやってみました。本当は教室でやりたいのですが、現在ゴールデンウィーク中で教室もお休みなので、とりあえず我が子でトライアルです。
長男(小4:英語興味なし、英語教育は小学校の授業のみ)
「英語?正直興味ないな♪(爽)」と言い切ってしまう長男。
「卵が嫌いです」を”Egg! No,I don’t!(すごく嫌いそうな表情で)”と堂々と言っちゃう、出川哲郎氏タイプの長男にアリタレーションを試してみました。
apple,ant,albumの3単語。
どの単語も元から知っているので、ひとつひとつの単語のリピートは軽々と言っていました。
そこで、単語の羅列の方にシフト。
Apple,ant,album…余裕で言えています。なんだか楽しそう。どの単語もaという同じ音にストレスを置いて発音するので、テンポよく言葉遊びの感覚です。
案の定すぐに飽きましたが(笑)、apple,ant,album…とノリノリで言いながらどこかへ消えていきました。
次男(年少:英語大好き、毎日少し英語を話す時間アリ)
次には次男。ある日突然英語に目覚め、覚えた英語はすぐに自ら使うという英語向きの男です。簡単な英会話OK。ナチュラルスピードの聞き取りもできる。しかしながら「オレ英語喋れるねん」みたいにドヤるのがタマにキズ。
長男と同じく、apple,ant,albumの3単語です。
appleとantは理解しているものの、albumというものの存在がよくわからない様子(笑)。そこか!!ってなりました^^;写真をたくさん貼る本だよ~と教えると「あぁ、そうか!」って。
ひとつひとつの単語のリピートはOK。しかし、3単語を並べて言うのはちょっとまだ難しかったようです。「むずかしい~!!」と言ったので、とりあえずそこでストップしました。ここであんまりプッシュすると、嫌になってしまう可能性もあるかと思うので…。
でも結局のところ、次男はそれ以降も毎晩寝る前に自らアリタレーションをやりたいと言ってやっています(長男はその日だけで終了…笑)。やはりまだ3単語続けて言うであったり、文章で言うところまではいかないのですが、発達年齢的なものを鑑みてもそこは仕方ないですね。
まずはAからZまでのアリタレーションを簡単に導入して、それを2巡3巡としていく頃にはもっとスムーズに言えるようになっているかとは思います。
単語を並べて言うには最低年中から
現在私の教室に通っている生徒さんのレベルで言えば、やはり年中さんまたは年長さんくらいからでないと、講師の言った3単語(あるいはそれ以上)を一瞬で頭の中で理解し口にするのは難しいかなと感じます。年少さんはひとつひとつの単語のリピートまででしょう。
小学生以上のお子さんにはどんどんやらせてあげたい教授法です。ゲーム形式にしてもおもしろいと思うので、これはまた英会話講師向けのコラムでご紹介したいと思います。
未就園児・年少さんにはとにかくインプットと、一語ずつのリピートを
未就園のお子さんや年少児さんには、まずはとにかくお手本を聞かせまくることをメインにすると良いでしょう。発達年齢的にも、まだまだ頭の中での情報処理が追い付かないので、まずは聞かせるところから。アリタレーションのCDを日常的に流すなどするのがおすすめです。
また、年齢関わらず英語を始めてまだ間もないお子さんにも、まずは聞かせるところから始めたほうが良いでしょう。
まとめ
今回はアリタレーションについてのお話でした。簡単にまとめると…
・アリタレーションとは頭韻(最初の文字が同じ音の言葉)のこと
・音とアルファベットが結びつき、発音も身に着く
・単語を覚えるのにも効果的
・言葉遊び的な感じで楽しみながら取り組める
・年中または年長さんくらいからの導入がおすすめ
・未就園児、年少さん、英語ビギナーの子供にはまずは聞かせるだけでもOK
これまで私の教室ではフォニックスだけを導入していたのですが、これはフォニックスとあわせてぜひ導入したいメソッドです。
連休明けから早速取り入れていきたいと思います^^
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