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アルファベット26文字の発音、今回が最終回です!
アルファベットとアルファベットがくっつくことで新たに生まれる音もあるのですが、ひとまずアルファベット単体の音を習得するところからスタートするということで、これまでアルファベットの読み方と、そのアルファベットが持つ音の発音のコツをご紹介してきました。
音声学ではなく、単純に”唇はこんな形で”、”口の中のこのあたりを意識して”などと言う感じで、音を聞いただけでは再現が難しい音も、唇の形や舌の動きを体になじませることでネイティブの発音に近づけることを目標にしています。
発音とは切っても切れない関係にあるフォニックス。
アルファベットには読み方(A…エイ)と音(ア)が存在し、音を学ぶことで読み書きにつながるだけでなく、美しい発音を身につけることができるという考え方です。
くわしくは下記にまとめてありますので、ぜひご一読ください。
アルファベットの発音(読み方・音共に)のA~G、H~N、O~Tは下記の3記事からご覧いただけます。
目次
発音がキレイだと何が良いのか?
発音が日本語訛りでも、会話そのものは可能です。英語が堪能な方の中にも、完全に日本語アクセントでありながら非常に流暢な方もおられます。なので、私は「発音がすべてだ!」とは思いません。
しかしながら、美しい発音を身につけることでプラスになることがあるから、私はきれいな発音推しなのです。
実際の英語力より上に感じてもらえる
同じ語彙力、文法力、会話力のある人同士でも、発音がネイティブ並の人と日本語アクセントの強い人では、相手に与える印象が違います。
実際は英語力に関しては同じなのですが、発音が美しいだけで実際の英語力よりも更に実力があるように感じさせる効果があります。
ノンネイティブなのだから、100%完璧に、ネイティブと同じレベルで英語を話せるようになるのは簡単ではありません。しかし、「英語が上手だね!」と感じさせることは、発音で十分以上にカバーできます。
実際私がネイティブ・ノンネイティブ含めてイングリッシュスピーカーと英語で話す時、一番最初に聞かれるのが「帰国子女?どうしてそんなに発音がきれいなの?」です。
実際は帰国子女でもなんでもありませんし、海外経験も少ないです。必死で英会話教室に通い詰めたわけでもありません。英語力に関しても、一般的には高いほうなのだと思いますが、全国有数の英語力の持ち主と言うところまではいきません。
皮肉なものですが、難しい単語を使う日本語アクセントの人と、簡単な単語しか使わないネイティブ並みの発音の持ち主であれば、後者の方が「英語が上手だ」と第一印象では思わせるでしょう。
U

5つの母音のひとつであるU。日本語での「ユー」との違いは、軽く「イ」の音から入ることです。「ィユー」という方がより近い発音になります。
口を横に軽く開いてから「ユ」の音に向かって唇をすぼめます。
umbrellaのu
umbrellaやsunなどのuの音は、「ア」に近い音でありながらもaの「ア」とはずいぶん違います。
口は軽く開くのみで、声を出してみてください。一番近い音は、「あっ」と何かを思い出したときの「ア」でしょうか。「あぁっ!」と大きな口で驚くのではなく、あくまでも「あっ」と何かを思い出したときに軽く出る声のような感じです。
V

日本語に似た音がなく、発音に苦労するアルファベットのひとつです。
前歯を下唇に軽く当てるところからスタート。前歯を置く場所は下唇の乾いた部分と濡れた部分の境目あたりです。
前歯を下唇に軽く当てながら声を出したら、そのまま「イ」の口に。その際、前歯は下唇から離れることになります。
violinのv
前述のVの読み方の発音の一部が、Vの音。
前歯を下唇に軽くあて、声を出します。前歯と下唇が摩擦して、下唇が軽く振動していればOK。
声を発さなければfの音になり、声を発すればvの音になります。vとfの音を自在に発音できるように練習してみてくださいね。難しく考えがちですが、本当に声を出すか出さないかだけの差で、口の動きは全く同じです。
W

「ダブリュー」だと思われがちですが、実際に「ダブリュー」と発音するネイティブは少ないように思います。発音しても「リ」の音は控えめ。「ダブユー」くらいでもOKです。
”double u”とイメージすると、発音しやすくなるかもしれません。doubleのdは舌先を前歯の裏側、歯の付け根のあたりに叩きつけてdの音を出すのがキレイに聞こえるポイント。
「ユー」の部分は前述のUの音を参考に。
watchのw
唇は軽くすぼめるところからスタート。「ワ」ではなく、イメージとしては「ゥォワ」に近いです。
「ワ」と「ウォ」の間くらいだと考えると良いでしょう。
ちなみにwhat、whaleなど、whの音も同じです。
X

日本語では「エックス」と言いますが、[eks]と「エクス」に近い発音です。[k]と[s]は声を出さずに音だけで成り立っている音なので、実際声を出すのは「エ」だけです。
boxのx
Xの読み方の発音から「エ」を取ったものが、xの音。[ks]なのでcまたはkの音とsの音の組み合わせです。
ほんの少し唇を開き、口の中央より少し奥の方を意識して[k]の音を出した瞬間に上下の歯を軽く合わせて息を吐き[s]。
Y

「ワイ」ではなく、口を軽くすぼめてから「ワイ」なので、実際は「ゥワイ」に近いです。「イ」に向かってなだらかに音を下げるイメージで。
yellowのy
「イ」と「ユ」の中間を目指します。口は軽く開き、口内の中央から少し奥の方で音を出すイメージ。
唇には力は入れずに発音するのがポイントです。
myのy
単語の中でyが唯一の母音の音になる場合で、yより後ろに子音がない場合はiの長母音(アイ)の音になります。
myやfly、dryなど。m、fl、drいずれも子音で、yの後に何もないのでどれもiの長母音の音になります。
…と、発音のルールの話になってしまいましたが、音はiの長母音と同じ。「ア」にアクセントを置き、力を抜くように「イ」で落とします。
happyのy
yには3つも音があるんです。happy、family、sunnyなど、子音の後にくるyは[e]の長母音(イー)の音になります。
日本語で「イー」と言うのに似ていますが、最後は軽く力を抜きます。
Z

いよいよアルファベットの最後、Zです!
上下の歯を軽く合わせて、声を出すと同時に合わせた歯を離します。「ジー」やGにならないように注意しましょう。
zebraのz
上下の歯を合わせ、声を出します。「ズ」というように母音(ウの段)が入ってしまうとNG。唇は軽く横に引き声を出すと、母音が入らずに発音することができますよ。
練習すれば必ず身につきます!
お疲れ様でした!4記事に渡って、アルファベット26文字の読み方の発音と、それぞれのアルファベットが持つ音の発音のコツをお教えしました。
文章で書かれると難しい部分があるかもしれませんが、読みながらお手本を聞きながら、「こうしたら近くなるかな?」「こうしてみたらどうだろう?」と自分の体に覚えこませるのが一番良い方法です。
音が近くなればなるほど、口の中の動きや唇、歯の位置などが正しい位置になっていきます。
とにかく練習あるのみですが、必ず身についていくものです。「ノンネイティブだし、発音は気にしなくていいや」という人も、少しでも意識して発音の練習をしてみるときっとガラリと変わるはず!
今後も発音のコツなど、定期的に発音レッスン記事を更新したいと思います
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