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目次
早口言葉って英語で何て言う?
早口言葉は、英語でtongue twisterと言います。tongue=舌、twister=ねじるもの(twist=ねじる)で、「舌をもつれさせるもの」というような意味ですね。
英語の早口言葉にはこんな効果がある!
英語のリズムに慣れる
tongue twisterには韻を踏んだものが多く、練習することで英語独特のリズムを身につけることができます。
また、単語同士がくっついて、読んだままの発音とは異なって聞こえる現象(リンキング)を学ぶこともできるので、リスニング力強化にも効果があります。
発音強化
tongue twisterには、bとv、lとr、shとsなど、似ていて間違いやすい音を使った単語がたくさん出てきます。それゆえ、言いにくくて舌が回らないのですが、それぞれの音の違いを身につけるのにはとても良い練習になります。
早口言葉の練習法とは?
ここで重要なのはtongue twisterの導入の目的を認識することです。必ずしも「早口」でなければいけないことはないのです。
ネイティブにとってはいかに正確に、いかに速く言えるか?ということが重要な早口言葉ですが、英語学習者であるノンネイティブには、そのスピードよりも重要なことがあります。
発音を正確に
tongue twisterの中には、必ずといって良いほど似ているが異なる音を使用した単語が並びます。
たとえばshell(貝)とsell(売る)。shとsの音を正しく発音し分けることができるよう、最初はゆっくりで良いので正確な発音を心がけて練習しましょう。
英語のリズムを重視しながら
英語は、単語ひとつひとつを同じ強さで言うのではなく、強弱をつけて話します。
例えば
I can speak English but I can’t speak Chinese.
太字の部分は強く、斜字の部分は弱く読みます。
どの単語を強く読み、どの単語を弱く読むといった英語のリズムを、お手本を聞きながら練習することで身につけることができます。
短めの早口言葉
まずは短くてシンプルな早口言葉から練習してみましょう。文章の意味はないものが多いです^^;
Selfish shellfish
(自分勝手な貝)
sもshも、上下の歯を合わせた隙間から息を吐くことで出す無声音ですが、唇の形に大きな違いがあります。
s…上下の歯を軽く合わせて口を左右に開いたまま息を吐きます。
sh…上下の歯を軽く合わせ、口をすぼめたまま息を吐きます。アヒル口のようなイメージです。
selfishとshellfishの間はshが続きます。実際はshを二度言うというよりは、selfish-ellfishというイメージで、一度のshでselfishとshellfishをつなぐ感覚です。
Red lorry , yellow lorry
(赤いトラック、黄色いトラック)
タンクローリーの”lorry”です。日本人が苦手なrとlが出てくるので、しっかりとrとlの音の違いを練習してからtongue twisterに入りましょう。
rとlは舌の位置と動きが違います。
r…口はすぼめて。舌を丸めた後、自然な位置(何もしていない状態)に戻しながら声を出します。舌を丸める際は、舌先がどこにもつかないように注意。
l…舌先を上顎に軽く叩きつけて離す際に声を出します。
Freshly fried fresh flesh
(作り立ての揚げた新鮮な肉)
日本人が意外と苦手なfの発音と、rとlの発音を強化することが出来ます。
f…唇はほんの少し開くのみ。ろうそくをフーっとする時のような口はNGです。下唇に軽く上の前歯をつけ、息を吐くだけで作る無声音です。
A big black bug bit a big black bear.
(大きな黒い虫が大きな黒い熊を噛んだ。)
bのつく単語が並びます。sとshやrとlのような、似て非なる音こそありませんが、black、bug、bit、bearと、全て母音が違うので正確に発音するのが難しい早口言葉です。
black…エと言ってからア。
bug…軽く口を開けて、力を入れずにア。
bit…エの口でイ。
bear…口を左右に開いてエ。
なお、bit a はbitのtとaがくっつきます。
He threw three free throws.
(彼は3回フリースローを投げた。)
rの発音と、th、fが出てくるので、舌や唇が非常によく動く早口言葉です。
th…ほんの少し舌を上の前歯より前に出し息を吐きます。
throwのthrの部分が難しいので練習が必要。上の前歯を舌に当てて息を吐いた瞬間に、舌を後ろに引き丸めます。この時舌先はどこにもくっつかないように。
Fred’s friend found five frogs from France.
(フレッドの友達がフランスで5匹のカエルを見つけた。)
fとrの組み合わせを早口言葉で練習してみましょう。
下唇に上の前歯を軽く当てて息を吐いたと思ったら、舌を後ろに引き丸めます。この時も舌先はどこにもくっついていないように。
一方foundとfiveは舌を丸めてはいけないので、ゆっくりと注意しながら練習します。
Eight apes ate eight apples.
(8匹の猿が8個のリンゴを食べた。)
こちらは舌や唇の動きは比較的簡単ですが、リンキングが起こることを意識してリズムよく言えるようになりたい早口言葉。
Eightのtとapesのa、 apesのsとateのa、ateのt(eはサイレントなので音はありません)とeightのe、eightのtとapplesのa、すべての単語がリンキングでつながります。
そのため、単語ひとつひとつを読んだときの音とはかなり変化することを意識しましょう。
長い早口言葉
短い早口言葉に慣れてきたら、長いものにチャレンジしてみましょう。前述の通り、必ずしも速さを追求する必要はありません。まずはきちんと発音ができているかを自分で確認しながら、ゆっくりと練習することが大切です。
Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
A peck of pickled peppers Peter Piper picked.
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
Where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?
( ピーター・パイパーが 1ペックの酢漬け唐辛子をつまんだ
1ペックの酢漬け唐辛子をピーター・パイパーがつまんだ
ピーター・パイパーが1ペックの酢漬け唐辛子をつまんだなら
ピーター・パイパーがつまんだ1ペックの酢漬け唐辛子はどこにある? )
とても有名な早口言葉です。ofやtheなどは弱く発音し、picked aやpeck of はリンキングで繋がることなどをまずは確認しましょう。
紙に早口言葉を書き、リンキングで繋がる部分や弱く発音する部分にチェックを入れていくと良いでしょう。

Betty Botter bought some butter
But she said this butter’s bitter
If I put it in my batter
It will make my batter bitter
But a bit of better butter
Will surely make my batter better.
(ベティ・ボッターはバターをいくらか買った。
しかし彼女はそのバターは苦いと言った。
もし私がそのバターを衣に入れたら、衣は苦くなるだろう。
でも少しの良いなら、衣はきっとおいしくなるだろう。)
botter、butter、bitter、batterと母音の音の違いを正確に発音するのが難しい早口言葉。
英語の母音は日本語の母音の音に比べて曖昧で、字を読んだ通りの「ア、エ、イ、オ、ウ」ではないのでより難しく感じるかもしれません。
a…エの口でア。エと言ってから即座にアを言うイメージで。
e…軽く口を横に開けてエ。日本語のように強く左右に口を開かないこと。
i…eの口でイ。
o…口をやや縦に開きオ。
u…口に力を入れず軽く開きア。
How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?
He would chuck, he would, as much as he could, and chuck as much wood.
As a woodchuck would if a woodchuck could chuck wood.
(もし、ウッドチャックが木材を投げ捨てられたとしたら、ウッドチャックはどれくらいの木材を投げ捨てるだろう?
ウッドチャックは投げ捨てる、ウッドチャックは出来るだけ木材を投げ捨てるだろう。もし、ウッドチャックが木材を投げ捨てられるとしたなら 。)
wの音は意外と難しく、日本語の「ウ」のように1段階で終わる音ではありません。口をすぼめて音を出したところから、口を軽く開いて「ア」。2段階の音になっています。
couldとwould、wouldとwoodなど、韻を踏んだ言葉がたくさん並んでいるので、舌がもつれてしまうという早口言葉です。
まとめ
今回は英語の早口言葉をご紹介しました!発音やリズムを確認しながらゆっくりと練習することから始め、慣れてきたら速く言えるようにしてみましょう。
今回お手本をつけるのに私もやってみましたが、個人的には短いものよりも長い方が楽でした。英語のリズムが身についていると、長い文章の方がリズムに乗ることが出来てスムーズに言いやすいようです。
発音の練習にはもちろん、だれが一番上手に言えるか?間違えずに言えるか?という、ゲーム感覚で楽しむこともできるので、自己学習のみならず、英会話レッスンなどでもぜひ取り入れて欲しいです。
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