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「よろしくお願いします」ってフレーズ、いろんな場面で使いますよね。
初めて会った人に。
仕事を人に任せるとき。
何かをしてもらうとき。
手紙やメールの締めくくりに「それでは、よろしくお願いします」と使う場合もあります。
そんな「よろしくお願いします」ですが、英語ではどのように言えばよいのでしょうか?
今回は英語での「よろしくお願いします」の言い方です。
目次
「よろしく」は日本独特
実は「よろしくお願いします」も同じで、日本独特の表現なのです。そのため、「よろしくお願いします」のニュアンスを完全に的確に表した英語は存在しません。
「よろしくお願いします」を英語で直訳するとなると、”Please be nice to me.”となりますが、「私に良くしてください。」という意味なので、そんな風に外国人に言うと”I’m not going to treat you bad.(そんなに悪く接するつもりないけど?)”と思われてしまうでしょう。
日本語の「よろしくお願いします」も、実際その言葉を直接意味するというよりは、雰囲気ですよね。「良くしてくださいね!」という意味を強くアピールする意味で使ってはいないはずです。
そんな風に直訳の英語は存在しない「よろしくお願いしますですが、その場面場面において、「よろしくお願いします」と同等の意味合いを持つフレーズは存在します。
以下でご紹介する7つのシチュエーションでの「 よろしくお願いします」に当たる英語表現。
いずれも厳密には「よろしくお願いします」のニュアンスは出ませんが、もうそれは諦めるべきです^^;日本語にしかないニュアンスなのだと割り切りましょう。
1. 初めて会った人に

Nice to meet you.
初めて会った人に「よろしくお願いします」と言いたいときは、Nice to meet you.を使いましょう。
Pleased to meet you.を使っても良いですよ。
Nice to see you.やでもおかしくはありませんが、seeを使うと以前にもあったことのある人にまた会えて嬉しいというニュアンス。初対面の人にはmeetを使う方が適しています。
《例》
A : I’m Andrew.Nice to meet you.
B : Hi,Andrew. I’m Jessica. Nice to meet you,too.
A : アンドリューです。はじめまして。
B : アンドリュー、ジェシカよ。はじめまして。
2. 何かを始める時
Thank you for coming. / Thank you for having me.
会議や面談など、何かを始める時にも「では、よろしくお願いします」と言ったりしますよね。
この場合は、この機会を作ることができた感謝を述べるのが良いでしょう。
あなたが相手を迎え入れる側であればThank you for coming.(来てくれでありがとう)、逆に、呼ばれて出向いた側であればThank you for having me.(呼んでくれてありがとう)と言うと良いでしょう。
Thank you for taking time for me.(時間を取ってくれてありがとう)は双方に使えます。
また、「始めましょう」という意味で”Let’s get started.”と付け加えても。
《例》
A : Hello,Mr.Ito. Thank you for having me.
B : Hi,Mr.Jones. Thank you for coming. Let’s get started.
A : 伊藤さん、お疲れ様です。お呼びいただきありがとうございます。
B : ジョーンズさん、お疲れ様です。お越しいただきありがとうございます。それでは始めましょう。
3. 仲間に入るとき

I’m excited to work with you.I’ll do my best.
転職などで、新しい環境に入る際の挨拶としても「よろしくお願いします」を使いますよね。仲間として良い関係を築きたい、という仲間に入りたい前向きな気持ちを表します。
英語ではI’m excited to work with you.が良いでしょう。「あなた方と仕事ができるのを楽しみにしています」という意味です。
I look forward to working with you.でもOK。look forward to ~ingで、「~するのを楽しみにする」という意味になります。ここでは必ず動詞をing形にすることを忘れずに。
4. 人に何かを頼むとき
Could you~?
「明日のプレゼンの準備、よろしくお願いします」という風に、何かを頼むときにも使う「よろしくお願いします」。
こういった場合は、「~してください」「~してもらえますか?」という風に、依頼の表現で表しましょう。
Can you~?Could you~?だけでも依頼したい旨は伝わります。しかし、丁寧度に違いがあるので注意が必要です。
Can you~?(~してくれる?)
Could you~?(~してもらえますか?)
Could you please~?(~していただけますか?)
下に行くにつれ、丁寧度が上がります。友達に頼む場合、上司や、あまり親しくない間柄の相手である場合など、臨機応変に変えると良いでしょう。
《例》
A: Could you prepare for our presentation for tomorrow?
B : Sure,I’ll do it this afternoon.
A : Thank you. It’s a big help for me.
A : 明日のプレゼンの準備をしてもらえますか?
B : もちろんです。今日の午後、やっておきます。
A : ありがとうございます。 とても助かります。
5. 会話の最後に
It was nice to talking to you.
「今後ともよろしくお願いします」と会話を締めくくる場合もありますよね。いきなり「さようなら」と言う前にワンクッション置くのにも使え、今後とも仲良くしたいという旨を伝えることができるフレーズです。
英語ではIt was nice to talking to you.が良いでしょう。実際に会って会話した場合は、It was nice to seeing you.とも言えます。
It’s nice to see you.としてしまうと「はじめまして」の意味になってしまうので要注意。It wasと過去形にすること、seeing(talking to)とing形にすることで「会えて(話ができて)よかった」というような意味になります。
ちなみに「1.初めて会った人に」の項目で述べたことと同じですが、It was nice to seeing you.とIt was nice to meeting you.のニュアンスは微妙に違います・前者は2度目以降に会った時の別れの挨拶、後者は初めて会った時に「知り合えて良かった」というようなニュアンスを含みます。
また、Let’s keep in touch!(連絡を取り合おう)も使えます。 「またよろしく!」みたいなイメージで、別れる時に使います。
keep in touch with 人で「誰々と連絡を取り合う」という意味になります。 これはしばらく会えない時に。明日また会える相手には使いません。
6. メールや手紙の最後に

Best regards
メールや手紙の結びとして「よろしくお願いします」と添えることがありますが、英語の手紙などでBest regardsなどと書かれているのを見たことがありませんか?
今でこそよほどのフォーマルレターでなければ書くことは少ないですが、日本語にも「敬具」という言葉がありますね。Best regardsはそれに似た役割で使われますが、メールや手紙の結びとして「よろしくお願いします」という意味合いで使うと理解して問題ないでしょう。
ちなみにRegardsだけでも問題ありませんが、Bestをつけるとより丁寧になります。
7. よろしく伝えてください
Say hello to~.
「お母様によろしくお伝えください」などというときの「よろしく」。相手の大切な人のことも気にかけている気持ちを伝えることができる、温かいフレーズですよね。
「よろしく伝えてください」は英語でSay hello to 人というふうに表現します。
逆に、Say hello to 人と相手から言われた場合は、Thank you. I will.(ありがとう。伝えておきます)と返します。
《例》
A : Say hello to your mother. Tell her I liked her apple pie.
B : Thanks,I will. She’ll be happy to hear that.
A : お母さんによろしく伝えてね。アップルパイ美味しかったって言っておいて。
B : ありがとう。伝えるね。そう言ってくれるとお母さんも喜ぶよ。
8. とにかく何にでも使える「よろしく」

Thank you.
まさかまさか、「よろしく」はシンプルにThank you でたいていの場合OKなんです。
《例》
Please don’t be late for the meeting tomorrow. Thank you.
(明日のミーティングに遅れないよう、よろしくお願いします。)
Thank you not for smoking in the restroom.
(トイレでは煙草を吸わないようにお願いします。)
というように、協力や、相手の行動を期待して先に「ありがとう」と言うことで、「よろしく」を表現しているんですね。
まとめ
今回は「よろしくお願いします」の英語表現のお話でした。
日本語では「よろしくお願いします」という言葉そのものには、どういったシチュエーションで、具体的にどんな気持ちなのかという言葉は明確にされていませんが、日本人独特の「察する」文化があるからこその表現なのではないでしょうか。
例えば社内で書類を渡して「これ、よろしくお願いします」と言っても通じる場合が多いはずです。英語には「これ、よろしくお願いします」と直訳できる表現はないわけです。具体的にその書類をどうして欲しいと思っているのかを述べなくてはなりません。
といったように、英語の場合は、どういったシチュエーションで、どんな風に思っているのかを明言する必要があります。「~してくれるようにお願いします。」や「これから一緒に過ごせるのが楽しみです」という風に、より具体的に表現するわけですね。
そんな文化の違いもこういった挨拶に表れるのはおもしろいですね。
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