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可算名詞、不可算名詞とは日本語にはない概念です。
日本語では名詞を変えず、それぞれに単位があって、その単位を使って数えますよね。りんごはひとつ、ふたつ。もしくは1個、2個。猫なら1匹、2匹。車は1台、2台というふうに、数はいくつであっても、名詞そのものは変わりません、
対して英語には可算名詞、不可算名詞の二つがあります。
一体可算名詞とは一体何?不可算名詞ってどんなもの?
中学校で習う内容を、今一度おさらいしましょう。
目次
可算名詞とは

apple、car、rabbitのように、数を数えられるものを可算名詞といいます。可算名詞はその数量が1のとき、名詞の前にaまたはanを取ります。
《例》
an apple / three apples
a car / ten cars
a rabbits / four rabbits
aとanの使い分け
可算名詞の数量がひとつのとき、名詞の前にaまたはanをつけます。
aかanかは、名詞の頭文字によって決まります。
頭文字が次の1と2に当てはまるものから始まる場合はanを使います。
1. 頭文字が母音(a,e,i,o,u)…ア、エ、イ、オ、ウ
2. または母音と同じ(ア、エ、イ、オ、ウ)音の子音
《例》
apple→an apple
orange→an orange
egg→an egg
iguana→an iguana
umbrella→an umbrella
対して、頭文字が上記の1と2以外の物から始まる場合はaを使います。
《例》
dog→ a dog
train→a train
melon→a melon
book→a book
子音字でも母音の音で始まるものはanになる
子音字なのに母音の音になることってあるの!?と不思議に思いませんか?
多くはないですが、そんな単語は存在します。
honor(名誉)
honest man(誠実な男の人)
L size (ラージサイズ)
これらはそれぞれ、子音字から始まりますが実際の発音はどれも母音です。その場合はaではなくanを使うというわけです。
母音字でも母音の音ではないものはanにはならない
uniformは頭文字は母音ですが、読みは「ユニフォーム」なのでこの時のuは母音の音ではありません。
そのため、
〇 a uniform
× an uniform
その他unicycle(一輪車)やunicorn(ユニコーン)などもanではなくaを使います。
つまりは頭文字が何かということより、発音が母音であるか否かでaかanが決まると考えると良いでしょう。
不可算名詞とは

one,twoと数えられるのが可算名詞であるのに対して、不可算名詞というものがあります。
可算名詞に比べるとちょっと厄介。いったいどのようなものなのでしょうか。
容器に入れたり、容量を表す単位をつけなければ量がわからないもの
これは、見ただけでは数えられない名詞です。液体や気体、粉、粒状のもの、塊など、容器にいれたり、容量を表す単位をつけなければどれほどあるかがわからないもののことです。
例えばmilk、water、rainなどは、液体だけを見ただけではどれくらいあるかわかりません。いずれも容器に入れて数えたり、単位をつけて初めてどのくらいの量があるかわかります。
その他gやkgで量るもの、切り分けて使うものなども不可算名詞です。
《例》
tea
coffee
beer
powder
air
corn
bread
meat
抽象的、無形のものの名詞
目には見えないものや概念、漠然としたものは不可算名詞であることが多いです。
《例》
music
money
food
health
目に見えるものであってもなぜか不可算名詞とされているものも多く、特にTOEICなどの検定での問題にはこの類の不可算名詞に絡んだ問題が出されます。
上記のものはそんな不可算名詞のうちのほんの一部。
まだまだたくさんあるので、また後日まとめたものを記事にしたいと思います。
不可算名詞にはaもanも使わず、複数形にもしない
上記で示したような不可算名詞には、aもanも使いません。また、sをesをつけたりして複数形にすることもありません。
ひとつ、ふたつと数えることができないからです。
その代わり、容器に入れて数えたり、切り分けたものをひとつ、ふたつと数えたり、漠然と「たくさん」「少し」と言ったように表現します。
容器に入れて量を表すもの
a cup of tea / two cups of tea
a bottle of beer / three bottles of beer
a glass of water / five glasses of water
このように、何かの容器に入れ、その容器がどれほどあるかによってその量を表します。
量の単位で表すもの
1 oz of flour / 5 oz of flour
100 cc of water
など、量を表す単位を使ってどれほどの量があるかを表現するものもあります。
これらの表現は料理のレシピなどでよく使われます。
英語でのクッキングについてはこちらの記事から^^
切り分けたものを数えて量を表すもの
a piece of pizza / two pieces of pizza(ピザ1切れ/ピザ2切れ)
a slice of bread / three slices of bread(パン1枚/パン3枚)
a loaf of butter / four loaves of butter(バター1塊/バター4塊)
ちなみにloaf(塊)は複数形になるとloaves。fで終わる単語はvに変えてesをつけるというルールがあります。
詳しくはこちらの記事にもあります。
「たくさん」で表す場合
「たくさん」という単語と言えばmanyを思い浮かべる人も多いことでしょう。
しかしmanyは使える単語が限られているんです。manyは可算名詞専用でしか使うことができないのです。
不可算名詞に使う「たくさん」は、muchまたはa lot of。muchは不可算名詞専用で、a lot ofは可算名詞、不可算名詞どちらにも使えます。
《例》
a lot of water(たくさんの水)
much oil(たくさんの油)
というように表します。
「少し」で表す場合
「少し」と不可算名詞を修飾したい場合も、「たくさん」のときと同じで、不可算名詞専用でlittleまたはa littleを使います。
ここでポイントとなるのが、littleにaを使うか使わないかで、ニュアンスが随分変わること。
a little milk(少しの牛乳)
little milk(ほとんどないが、ほんの少しの牛乳)
と、aがあるかないかだけの違いで、イメージが変わるんです。
ちなみに「少し」の場合は、可算名詞、不可算名詞どちらにも使える単語はありません。
まとめ

今回は可算名詞、不可算名詞のお話でした。
ポイントとしては、
・ひとつ、ふたつと数えられるか?
・数えられる場合は頭文字の発音に注目…aかanか?
・数えられない場合は、a/anをつけず、複数形にもできない
・不可算名詞は容器に入れたり切り分けたり、単位をつけて表す
・「たくさん」「すこし」は可算名詞、不可算名詞専用のものがある
以上の点に注目すれば、その名詞が可算名詞なのか不可算名詞なのかがわかります^^
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