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学校で「自動詞」「他動詞」というのを習いますが、結局なんだかよくわからないままスルーしてしまった人、いませんか?
動詞は自動詞か他動詞、いずれかに分類されます(例外として自動詞にも他動詞にも成りえるものもあります)。
「そんなの覚えなくちゃいけない?動詞ってだけ覚えてたらいいんじゃない?」とお思いのあなた!
そりゃあね、自動詞他動詞を理解していなくても英語は話せます。ですが、理解していると良いことだってあるんですよ。
今回は自動詞と他動詞の違い、見分け方や覚え方のコツをお教えします。
目次
自動詞ってどんなもの??

自動詞とは、目的語を取らなくてもその動詞1語で意味が伝わる動詞。
《例》
walk
run
swim
talk
sleep
いずれも「歩く」「走る」「泳ぐ」など、その単語のみで意味が理解できます。
自動詞は前置詞と共に使われることも
単語のみだと目的語を必要しないので、それ以上の情報を文章に入れたいときは前置詞というものを使います。
前置詞とは、in , at , on , to , with , for などの単語で、単語と単語をつなぐ役割を担っています。使う前置詞によって、どんな意味になるかは変わりますが、日本語で言う「て・に・を・は」のようなイメージです。
《例文1》
A) I walk.(私は歩く)
B) I walk to school.(私は学校まで歩く)
《例文2》
A) I talk.(私は話す)
B) I talk to my mother.(私は母親と話す)
というように前置詞を使います。
もしこの前置詞を使わなければ、こんな風になります。
《例文1》
I walk school.(私は学校歩く)
《例文2》
I talk my mother.(私は母親話す)
途端にカタコトになってしまいます!
言いたいことは理解してもらえるでしょうが、決して自然な表現とは言えません。
他動詞ってどんなもの??

一方、他動詞は目的語が必要な動詞です。
《例》
buy
have
make
see
find
call
use
どうでしょう、これらの単語に目的語が必要だという意味はわかりますか?それでは、こんな風にしてみましょう。
《例》
buy=買う→何を買う?
have=持っている→何を持っている?
make=作る→何を作る?
see=見る→何を見る?
find=探す→何を探す?
call =呼ぶ→何(誰)を呼ぶ?
use=使う→何を使う?
こんな風に、「~を」もしくは「~に」がないと成り立たない単語ということです。
I walk.と言われたら、歩くということがわかりますが、I buy.と言われると…「うん、で、何を買うの?」ってなりますよね。
このように、「何を?」「何に?」と問いたくなる単語が他動詞なのです。
ちなみに、他動詞の直後に前置詞を使うことはなく、使うとすれば下記のような感じ。
I use my computer in my father’s room.
(私は父の部屋でパソコンを使う)
この時のinはuseとは関係がないのがおわかりでしょうか?「父の部屋で」という、余分な情報を付け加えるために登場した前置詞であり、パソコンを「使う」ということ自体には影響を及ぼしません。
自動詞・他動詞の覚え方のコツ

全てはその動詞が目的語を必要とするかしないか、ということに尽きるのですが、ちょっとしたコツもあります。
そのまま会話や作文で使えて便利にもなる方法なので、動詞を覚える際はぜひ使ってみて欲しい方法です。
結局のところ、自動詞か他動詞かっていうのは、
「あれ?〇〇って、toとかいるっけ??」
ってこと。
runやswimのような、シンプルな単語に目的語が必要ないことは多くの人が理解できるところかと思います。
しかしながら、ちょっと耳慣れない単語だと、toがいるんだっけ、atだったかな?それとも何もいらないんだっけ?ってわからなくなってしまうんです。
自動詞は前置詞と一緒に覚える
前述で、自動詞は前置詞と一緒に使うことがあるというお話をしました。
そう言った自動詞は最初から前置詞と一緒に覚えてしまうこと。これらの単語は、単語単体で使うことは少ないからです。
go to
look at
talk to
arrive at
などがそうです。
他動詞は目的語と一緒に覚える
動詞の直後に前置詞を使うことのない代わりに、目的語(~を、~に)が必要な他動詞。
そんな他動詞は、目的語とセットで覚えてしまいましょう。
buy a present
have a dog
make a sandwich
watch a movie
などという風に、例文的に目的語まで同時に頭に叩き込むと良いでしょう。
自動詞っぽいイメージだけど実は他動詞な単語たち

中学校レベルの簡単な単語であれば、そこまで深く考えたり、必死で覚えなくてもややこしくなくとも、レベルがちょっと上がると途端に「あれ?toいるっけ?」現象に陥ります。
逆に言えば、そういった面倒くさめな動詞は中学校のカリキュラムに多く入れていないということでしょうかね。
以下の単語は、全て動詞の後にすぐ目的語を必要とする他動詞。
しかしながら、なんとなく前置詞がいるような気がしてしまう、自動詞と間違えやすい単語です。
marry=~と結婚する
reach=~に手が届く
discuss=~について話し合う
obey=~に従う
mention=~について言及する
approach=~に近づく
resemble=~に似ている
oppose=~に反対する
どれも、相手や目標物ありきなものであることがわかります。
marryであれば、「人と」結婚するので、その「と」がtoを使った方が良いような気がしてしまうんですよね。
mentionは「~について」言及するという意味が含まれているのですが、「~について」と言えばabout!みたいな気になって、mention aboutと言ってしまいそうになるわけです。
ややこしめな単語ほど、目的語セットで覚える
そこで、上記でも述べた通り、目的語とセットで覚える方法をお勧めします。
marry her=彼女と結婚する
reach the tree=木に手が届く
discuss the problem=問題について話し合う
obey him=彼に従う
mention the topic=その話題について言及する
approach you=あなたに近づく
resemble his father=彼の父に似ている
oppose the plan=そのプランに反対する
こんな風に、目的語セットで覚えると、前置詞が入り込んでくる隙はありません!
加えて、目的語と共に覚えることによって、イメージが湧くので動詞そのものの意味も覚えやすくなり、吸収力が上がるんです。
自動詞と他動詞が区別できると文法の間違いが減る!

自動詞と他動詞の違いはわかりましたが、その違いがわかると何か良いことがあるのでしょうか?
自動詞には前置詞が必要なものもありますから、自動詞か他動詞を理解していると、動詞の後すぐに目的語を取って良いのかなどの文法的な感覚が身につきます。
逆に、前置詞を理解したい人は、自動詞・他動詞を理解するようにするとぐっとわかるようになります。
特に英検やTOEICなどの検定には前置詞の問題は非常に多く出ますから、検定受験を考えている人にはぜひ、自動詞・他動詞を区別しながら勉強することをオススメします。
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