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がんばった人を労う時や、社内での挨拶など「お疲れ様」って言いますよね。
特に会社や仕事においては、「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」など、色んな意味合いを含ませることが出来る実に便利なフレーズだと思います。
では、「お疲れ様」の英語表現はどういったものなのでしょうか?
目次
「お疲れ様」の英語は存在しない!!
実は「お疲れ様」というフレーズに完全にあてはまるフレーズは、英語にはありません。
では、私達が「お疲れ様」というのはどんな時か、それに対応する英語の表現を考えていきましょう。
私達が「お疲れ様」と言う時、それはこんな時です。
・挨拶としての「お疲れ様」
・労いの言葉としての「お疲れ様」
では、それぞれを「お疲れ様」と言うシチュエーションを想定して、英語ではどのように言えば良いかをご紹介します。
挨拶としての「お疲れ様」

出社時に同僚や上司に会って「お疲れ様」
Hi.(やぁ。)
How are you?(元気?)
Good morning.(おはよう。)
How’s it going?(調子はどう?)
一見これらのフレーズが「どうして「お疲れ様」ってことになるの?」と不思議になった人もいるのではないでしょうか。
しかしながら、日本語のフレーズを英語に直訳すれば伝わるというものでもないのです。
実際、「お疲れ様」を英語に直訳すると”You’re tired.” “You must be tired.”と言えますが、実際はそんなことを相手に伝えたいわけではないですよね。
「お疲れ様!」という意味は、実は「おはよう」だったりするわけです。
「お疲れ様」に限らず、「英語で何と言えば良いのだろう?」と言う時は、実際口にする言葉の中に、どういった意味やメッセージ、気持ちが込められているか考えてみると良いでしょう。
社内ですれ違った時の「お疲れ様」
ここでも、「お疲れ様」にどのようなメッセージが含まれているかを考えてみましょう。
社内ですれ違う時の「お疲れ様です」は、「こんにちは」とか「どうも」なんていうニュアンスに近くないですか?
実際のところは大したメッセージ性はないけれども、すれ違うのに無視はできませんよね。そこで登場するのが「お疲れ様」なわけです。
そこで、英語ではこのように言ってみましょう。
Hi.(やぁ。)
How are you doing?(元気にしてる?)
What’s up?(元気?)
How’s everything?(調子はどう?)
What are you up to?(調子はどうですか?)
What’s up?は親しい同僚に使うと良いでしょう。上司に向けて使うにはカジュアルすぎるので注意です。
What are you up to?はフォーマルな言い回しなので、上司やさほど親しくない間柄でも使えますよ。
退社時の「お疲れ様」
See you tomorrow.(また明日。)
Have a good night.(良い夜を。)
See you on Monday.(また月曜日に。)
See you next week.(また来週。)
出社時は「おはようございます」と挨拶する意味を込めた「お疲れ様」であるのに対し、退社する時は「さようなら」というニュアンスを込めますよね。
他の人より早く退社する場合は、
Will you excuse me,I’m leaving now.
(失礼ですが、今から退社します。)
という風に声をかけてもよいでしょう。
すると相手はきっと
I’ll see you tomorrow.(また明日。)などというように返してくれるでしょう。
労いの「お疲れ様」

「お疲れ様」のもうひとつの意味は「ねぎらいの言葉」です。
仕事で疲れている人に。
何かをがんばった人に。
労いというのは、その人の仕事ぶりを褒めると同時に、感謝の気持ちも込められています。
褒める「お疲れ様」
Well done.
Good job.
Great job.
Nice one.
You did well.
Excellent work.
これらの表現は、いずれも「よくやったね!」というような褒めるニュアンスのフレーズです。上司が部下に、または同僚同士で声をかけ合う際に適しています。
目上の人に言う場合は、もう少し丁寧な表現を心がけると良いでしょう。
Good work on the negotiation.(交渉お疲れ様でした。)
Thank you for your hard work on the conference yesterday.(昨日の会議、お疲れ様でした。)
Good job on your hard work for this week.(今週はお疲れ様でした。)
仕事の大変さを認める「お疲れ様」

That must’ve been a hard work.(大変な仕事だったでしょうね。)
You’ve got to be tired.(疲れてるよね。)
You should take a rest.(ゆっくり休んでね。)
これらのように、大仕事などで相手の疲れを労うフレーズです。
「お疲れ様」と言われたら…?
では、もしあなたが「お疲れ様」を言われた側だったら…?
How are you?などの「お疲れ様」への返答
Great. How are you?(最高だよ。あなたはどう?)
Not bad. How about you?(悪くないね。あなたはどう?)
As usual. You?(いつもどおりかな。あなたは?)
How are youをはじめ、「元気?」「調子はどう?」と言った質問に答えたら、必ず相手にも聞き返します。
See you tomorrow.などの「お疲れ様」への返答
See you tomorrow.(また明日。)
Take care.(気を付けて。)
Bye.(またね。)
Have a good weekend.(良い週末を。)
I’ll catch you later.(またね。)
言われたことと同じような意味合いのフレーズを返すと良いでしょう。
しかしながら”See you tomorrow.”と言われて”See you tomorrow.”とオウム返しにするのはちょっとイケてません。
例えば、こんな感じで。
A : See you on Monday.
B : Take care.
と言うように、違うフレーズで返す方が良いです。
また、”Have a good night(weekend)”(良い夜(週末)を。)と言われた場合は、
“Thank you. You,too.”(ありがとう。あなたもね。)と返しましょう。
よりネイティブっぽい言い回しは「フレーズ+相手の名前」
いずれのお疲れさまも、フレーズの後に相手の名前をつけるとネイティブっぽくなります!
Hi, John.
How are you doing,Mr.Tanaka?
などという感じです。
同僚や仲の良い仕事仲間であれば下の名前でも良いですが、フォーマルなシチュエーションや目上の人に対してはMr. / Ms.を使いましょう。
「お疲れ様」の英語はその時の気持ちや意味で変わる

今回は「お疲れ様」と英語で言いたいときの言い回しのお話でした。
「お疲れ様」の直訳はできません。その分、その場面場面でどのような気持ちを込めて「お疲れ様」を言っているかを考えて言葉がけをすると良いですね。
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