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試験や英語検定の勉強のために、分厚い単語本を買って勉強したことのある人は多いことでしょう。実際にどんな風に使っていますか?
今回は私が実際にやっている、英単語の暗記法「イメージ記憶法」をお教えします。
目次
試験は半分以上が語彙力

英会話に関してはそうとは思いませんが、試験や検定などのテストは、結局のところ語彙力が試験内容をカバーしているか?というところがかなり大きいです。
文法に強くとも、出てくる単語がわからなくては何の話かもわからないわけで…。文脈の流れからなんとなく意味を汲み取ろうとする力も必要ではあるのですが、試験に出てくる単語の大多数を汲み取り式(トイレみたい笑)という曖昧な方法でこなしていたのでは、確実に点を取るということは難しいでしょう。
泣きながら英単語を覚えていたあの頃

そんな私にも、必死で英単語を覚えようと頑張った時期はありました。
高校1年生の時、英検準1級を受験したときのことです。2級と比べた準1級の難しさたるや。
目の前のテキストにはそれまで見たことも聞いたこともない単語が並びます。ほんっとにどれも知らない。どれひとつとして知らない。
そんな状況から、合格を目指すには一体どうすれば…。結局のところ、これらの単語を覚えるしかないわけです。
私は単語本の単語を毎週10個ずつ、付箋に書いて筆箱に貼っていました。これで他の授業中も単語を目にすることができるわけです。
結果、そこそこには覚えることができましたが、効率的にはあまりよくなかったように思います。覚えても覚えても次から新しい単語がやってくるし。覚えたつもりなのにすぐ忘れるし。本気で泣いたよね。
なぜ私が英単語を効率よく覚えられなかったか
今になってなぜあの頃私が英単語を覚えられなかったかというのがわかりました。
日本語で覚えようとしていたからです。
例えばですよ、こちらの画像をご覧ください。

このvalidという単語を例にとってみましょう。
私は当時、validという単語を見た時に、「有効な」という言葉が頭に浮かぶ=単語を覚えている、というように理解していました。
でも実際、そうではないんです!
よくよく考えてみてください。validの意味を理解していなくては問題に正解しないことはあるかもしれませんが、validを「有効な」と一字一句間違わずに訳せという問題は出題されません。
なぜなら検定の問題は英語で出され、英語で問われ、英語で答えるからです。そこに日本語は必要ないわけですね。
したがって、validを「有効な」でなくても、なんとなくのイメージが理解できていたら良いわけです。
「有効」という熟語を使うと途端に難しくなるような気がするので、私はふんわりと「いける」とか、「使える」とか、そんな簡単な日本語で理解をしています。
言葉の和訳ではなく、イメージをつかもう

参考書や単語本は、日本語で訳や解説が載っているので、日本語で考えがちになるもの。しかし、できるだけ日本語を使わずに理解することで、読むスピードや理解するスピードが上がります。
しかし、いきなり英語を英語で理解できるように!なんていうのはなかなかの難題。そんな人には、まずは日本語をできるだけ簡単に簡単にした言葉で英単語を理解することをおすすめします。
テキストに載っている和訳そのままを覚える必要はありません!むしろそんなことしない方が良いんです。
本当にふんわりしたイメージで良くて、なんなら日本語にはなってないけど心の中にぼんやりとした意味が浮かび上がるくらいでも良いんです。
具体的な例を、今手元にある単語本を使って挙げてみたいと思います。
merchandise(商品)→買うやつ
equipment(装置)→使うやつ
expiration(満期、満了)→終わって使えなくなる
lapse(失効)→だめになる
consistent(一貫した)→いつも同じ
どうですか、私こんな風に単語を覚えてるんです^^;和訳の語彙が幼稚園生レベルです(笑)でもこんな和訳での覚え方でも英英試験は問題なく解けます。
expirationとlapseは厳密なニュアンスは違いますが、「使えなくなる」「終わる」というイメージは同じです。そんな風に、言葉ではなくイメージで理解しておくことで、文章の中でその単語が出てきたときも、脳が止まることなくスムーズに読み進めていくことができます。
この方法に慣れると、そのうちこんなふんわり和訳すら頭に浮かばないほど、英語で英語を理解できるようになっていきます。
ちなみに和訳が非常に苦手な私。英語に出会った時に基本的に和訳することがなく、したとしてもこんなふんわりとした理解をするのみにとどまるので、単語本を書いてある通りの和訳で言うことが出来なかった単語をチェックするとこんな量になりました^^;

自分の職業を疑いたくなるほどのこの付箋の量!!
私が「日本語訳で」意味を言えなかった単語に付箋をしたものです。
でも、書いてある通りの和訳が思い浮かばないだけで、幼稚園レベルの訳はなんとなく頭に浮かんでいるのでOK。もしくはまったく日本語では訳がわからない、英語でしか意味がわからないというものもあるので、どうしても付箋はこんな量の付箋になります^^;
ただ、実際に意味をイメージや英語で理解しているものを正答にカウントすると付箋の数がぐっと減ります。
覚えるな、ただ読め

単語本って、ここにある膨大な量の単語を覚えなくてはいけないのかというプレッシャーに心折れますよね…。
そこで、「覚えよう!」って思いながら読まないようにしましょう。読み物なんです。1語1語覚えよう覚えようと思いながら読んでたら、全然前に進みません。
なので、おすすめしたいのは、「覚えようとしなくていいからただ読め、何度も読め」ってことです。
子供の頃に何度も読んだ絵本、好きで何度も観た映画。覚えようとしなくてもいつのまにかストーリーやセリフ、シーンを覚えていたなんてこと、ありますよね。
それと同じ要領で、とにかく読む。読み進めて、また読み返す。どれだけ時間があるかにもよりますが、1週間で1回は単語本を読み切りたいところです。1ヶ月で4回は読めることになります。通勤や通学で電車に乗るなどの時間をうまく使いたいところですね。
とにかく反復、反復、反復。1回や2回で効果は絶対にでません。
イメージ記憶法をやってみよう!
では、有効に単語本を読みながら覚えていく方法です。
私はこれを「イメージ記憶法」と名付けました!まぁそのまんまですし、もう少し良いネーミングがなかったかなと思わなくもないのですが、まぁいいでしょう(笑)
1回目:和訳チェック
自分がどれだけ「日本語で」理解できているかをチェックしましょう。付箋片手にスタート。
単語を見て3秒以内に和訳が思い浮かばなければ付箋を貼ります。
和訳を見た時に「あぁ、そうそう!そういう意味だった!」と思い出した場合も、3秒以内に出てこなかったのであれば残念ですがアウト~。
付箋だらけの私の単語帳は、1回目のチェックの状態です。
私の単語本のような膨大な付箋になっても気にする必要はありません。とにかく3秒以内に「単語帳にあるような日本語の訳で」答えられるか、答えられないか、それだけでサクサク進めていきましょう。
基本は3秒チェック。これは何回目の読みでも変わりません。
2回目:なんとなくでいいからわかるかチェック
さて、2回目です。1回読んでいるので、「あぁそうそう!そういう意味だった!忘れてただけなのよ!」って単語は覚えている可能性がありますね。
ここでも3秒でわかるか。1回目との違いは、きちんとした和訳でなくてもいいところです。幼稚園児レベルの日本語でもいいですし、なんとなくのイメージで和訳と合っていればOK。
1回目の読んだ際にわからず付箋を貼ったものでも、2回目でOKとなれば付箋は外します。
ここでのポイントは、1回目から2回目の間をできるだけ開けないこと。1回目で印象に残っている単語や思い出した単語が多い方が良いですもんね。
あとは何回も繰り返し読んでチェック!
3回目以降も、2回目と同じように雰囲気やイメージで正解すればOKとし、正解した単語の付箋を外していきましょう。
何度も何度も目にすることで、単語帳に書かれている和訳で覚えなくても、その和訳がイメージとして記憶されます。
イメージ?どういうこと?と首をかしげているあなたも、難しく考えずただひたすら読みまくってください。
付箋は透けるタイプのものがおすすめ

ちょっとしたポイントですが、付箋は透けるタイプを使うといいですよ。
透けない付箋は書いてある内容をふさいでしまうので、読み返したときに何と書いてあるかわからなくて付箋をはがさなければいけないという手間がかかります。
とにかくスピーディーに、効率よく進めるのがポイントなので、地味なところですがとっても大事です。
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より単語を印象づけるために「簡単英作文」もおすすめ
時間のある人におすすめするに限定されますが、単語を使って簡単な英作文をするのもおすすめ。
自分のことや家族や友達の名前を使って、簡単な英文を作って書き込んでいくと、より印象に残りやすくなります。
例えばbe situated (位置している)というフレーズを覚えたい場合は、
My house is situated near the station.
(私の家は駅の近くに位置している)
というような文章を作って書いておくと、何度も読み返す時によりイメージがわき、記憶に残ります。
イメージ記憶法が通用しない試験もある

学校の試験など、「次の英文を和訳しなさい」のような問題に関しては、イメージでの和訳が通用しないことがあります。
例えば
The expiration date of the merchandise is October 29th.
といった英文の場合、「買ったやつのだめになる日は10月29日です」なんて訳を解答には書けませんよね^^;
なので、和訳を求められる試験に関してはやはりきちんと和訳を覚えておいた方が良いです。
あくまでも英検やTOEIC、GTEC、IELTS、TOEFL…などと言った、英語の検定向けの勉強法と言えるでしょう。
イメージ記憶法で英語脳を育てよう
和訳に頼らずに英語を操るには、脳内の日本語の分量を少しずつ減らしていく必要があります。そのためにはきちんとした日本語で理解するところから、その日本語を簡略化させ、最終的には「言葉にはならないけど、頭の中にふわんと浮かぶイメージ」として理解ができるようになるのが理想的。
イメージ記憶法に慣れていくと、和訳に固執しなくなるので、なんとなくのイメージで英語を理解する癖がついていきます。
特に検定はスピード勝負。リーディングやリスニングも英語脳であるほうがスピーディーに問題を処理できるようになるので、英語脳を育てる一環としてもイメージ記憶方はおすすめです^^
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