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学校英語で習ったことが正しいと思っていたら、実は「それはネイティブは言わないなぁ」ってことだったということが、意外と多いのが日本の英語教育だったり…。
知らずに使うとネイティブ的には「うーん」だったりする表現も多いのですが、今日はCan you~?についてお話します。
目次
canの意味をおさらい

canは助動詞。助動詞とは、動詞と共に使うことで、文章の意味を変化させる言葉です。
例えば、run(走る)と共にcanを使うと、can runとなり、runだけであれば「走る」という意味であるのに対し、can runとすると「走ることができる」という意味に変化します。
canは「~することができる」と訳されますが、以下のようなニュアンスを含みます。
・~する能力がある
・~することが許されている
・~することが可能である
・~しようと思えばできる、~してあげてもいい
例えば
She can sing very well.
(彼女はとても上手に歌を歌うことが出来る)
であれば、「彼女はとても上手に歌を歌う能力がある」と言うニュアンスですし、
You can leave earlier today.
(今日は早く帰っていいよ。)
は、「今日は早く帰ることを許されている」というニュアンスですね。
You can get 30 percent discount at the ABC mart until the end of November.
(11月末まで、ABCマートでは30%割引してもらえる。)
は、「割引してもらうことが可能」ということになります。
I can pick you up at the station tonight.
(今夜駅まで迎えに行けるよ。)
は、「迎えに行こうと思えばできる」「行ってあげてもいい」という意味合いです。
こんな風に、canは「~することができる」と訳すことはできますが、その中でもいろんなニュアンスがあるのです。
その中でも今回は「~する能力がある」というニュアンスのcanにフォーカスします。
「~できますか?」はCan you~?って習ったよね…?だけど…

「英語を話すことができますか?」は、英語でどのように言うと思いますか?
「~できますか?」はCan you~?だと習ったので、Can you speak English?だと思う人が多いかと思います。
しかし実はこれ、あまり聞こえの良くないフレーズで、実際はこんな風に聞こえてしまいます。
「あなたは英語を話すことが出来ますか?出来ないんじゃないですか?」
「あなたに英語が話せるっていうんですか?」
ちょっ…嫌味…!
実際ネイティブの耳にはこんな風に、ちょっと嫌味っぽく聞こえるんです。
もちろん、ノンネイティブであることを考慮して、嫌味な意味を込めてはいないことを考慮してくれる人もいるでしょうが、あまり喜ばれる表現ではないでしょうね。
ネイティブは「~できますか?」をこう言う

では、「あなたは英語を話すことができますか?」を、ネイティブはどう言うか。答えはこちら。
Do you speak English?
意外に思った人も多いことでしょう。だって「~できる」が入ってないですもんね!
しかし英語というのは、日本語訳をそのまま当てはめれば良いというものでもありません。
Do you~?は「あなたは(日常的に)~しますか?」というフレーズであり、「~できますか?」というニュアンスはありません。
しかしながら、英語では誰かに「~できますか?」と聞くのはちょっと嫌味っぽいんです。そこで、「あなたは(日常的に)英語を話しますか?」と聞くことで、その人が英語を話すことが出来るかどうかを尋ねることになります。
Do you swim?
(あなたは泳げますか?)
Do you play the guitar?
(あなたはギターを弾けますか?)
Do you drive?
(あなたは運転できますか?)
Do you drink alcohol?
(あなたはお酒が飲めますか?)
と、Do you~?を使って、「~できる」かどうかを尋ねます。
ちなみに彼や彼女が「~できる」かを聞きたいときは、DoではなくDoesで。
Does she speak French?
(彼女はフランス語を話せますか?)
Does he play tennis?
(彼はテニスができますか?)
Does Sarah dance?
(サラはダンスができますか?)
こんな感じです。
「私は~することができます」にcanを使うのも要注意

「~することができますか?」をCan you~?で尋ねると嫌味っぽいというのと同じで、「~することができます」という場合もcanを使うのはちょっと注意が必要です。
I can play the piano.
(私はピアノを弾くことができます)
と言うと、こんな風に聞こえます。
「私ってピアノなんて弾けちゃうのよ。どう?」
まぁまぁ高飛車ですよね^^;
なので、こういう場合もcanは使わずに、
I play the piano.
(私は(日常的に)ピアノを弾きます)
と表現することで、ピアノを弾く能力があることを嫌味なく伝えることが出来ます。だって日常的にピアノを弾くには、弾く能力がないと無理ですからね。
「~することができる」にcanを使っても嫌味じゃないのはどんな時か

こんな風に使う場合なら、「~することができる」にcanを使っても嫌味じゃありません。
She can sing.
He can dance.
自分以外の誰かのことをcanを使って表現する分には、嫌味っぽくありません。
むしろ、「彼女は歌がうまいよね」「彼はダンスが上手だ」というように、その能力を認めることで褒めるニュアンスすら含まれます。
だれしも歌を歌ったりダンスをしたりはできるのでしょうが、canを使うと「とりわけ上手い」というような意味に。
逆にあまりお上手でない方にcanを使うと嫌味かもしれません^^;
このことから、能力があることを示すcanの用法の場合、日本語の「~することができる」よりも、能力を示すニュアンスが強くなることがわかります。
まとめ

今回は「~できますか?」をCan you~?で言うとちょっと嫌味である話、また嫌味なく尋ねる場合にはどういった言い回しが適しているかというお話でした。
含みなく、ナチュラルに聞こえる英会話表現をこれからもご紹介していきます^^
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