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wantは「~が欲しい」という他動詞です。
I want a new iPhone.<(新しいiPhoneが欲しい。)/p>
というように、wantの後ろに物を持ってきて「~が欲しい」と表現します。
しかし、wantそのものよりも使う頻度が多いかもしれないのがwant to。
I want to take a break.(休憩がしたい。)
I want to go to bed right now.(今すぐ寝たい。)
というように、want toの後に動詞を入れて、「~したい」という表現でwant toを使うことも非常に多いです。
このように、toの後に動詞を置くことを不定詞と言います。
目次
不定詞want toの使い方
まずは不定詞want to(~したい)の使い方をおさらいします。
本題のwant toは「~したい」という意味だけじゃない!?という内容は中盤に出てくるので、不定詞の使い方なんてわかるわよ!って方は中盤まで飛ばしてくださいね。
さて、不定詞want toの使い方に戻ります。
主語 want to 動詞(原型).
このように、want toの後に置く動詞は原形でなければいけません。
▼動詞の原形とは?
動詞は主語や時制(話している内容が現在のことか過去か、未来か)によって形が変わります。
例えとしてcook(料理する)という動詞を見てみましょう。
主語の変化によって、cookはこんな風に変わります。
主語 | 動詞の変化 |
I | cook |
You | cook |
He | cooks |
She | cooks |
It | cooks |
We | cook |
They | cook |
また、時制によってはこのように変わります。
時制 | 動詞の変化 |
現在計 | cook |
過去形 | cooked |
未来形 | will cook |
少し話がそれてしまいましたが、動詞の原形とは上のような変化を受ける前の状態のことです。何にも染まっていない、生まれたままの私…的な感じです。
なので、I want to cooks.だとかI want to cooked.というような使い方は間違っているということですね。
want toは「~したい」じゃない!?

さて、ここからが本記事の本題です。
want toは「~したい」だと、学校では教わります。それ以外の表現としては教わりません。
しかしながら、実はwant toには「~したい」以外の表現にもなるのです!
want toは「~したほうが良い」という意味にもなる
えぇぇぇえ。聞いてないよぉー(ダ〇ョウ倶〇部)って思った方も多いことでしょう。私もね、初めてこのことを知った時は思いました。だって学校の先生、ひとっこともそんなこと言わなかったじゃない…と。
女子会の時には何も言ってなかったのに、1年後こっそり「実は1年前から彼氏いるんだ」って言われたときみたいな感覚でした。えぇぇ。なんで言ってくれなかったんよ!?って。
さて、ここで気になるのはどういう場合に「~したい」、どういう場合に「~した方が良い」になるのかってことですよね。
You want to talk to her.
これってどんな意味だと思いますか?
「want toは「したい」だから…「あなたは彼女と話がしたい」だよね」って思った人もいるでしょう。
実はこれ、「彼女と話をした方がいいよ」という意味なんです!!
want toには「~したい」という意味だけでなく、「~した方が良い」という提案や忠告の意味もあるんです。
「した方が良い」ってhad betterって習わなかったっけ?

「~した方が良い」というフレーズは、学校ではhad betterと習ったはずです。
You had better go to the gym.
こんな風に、had betterをcanやmay、shouldなどの助動詞の位置に入れて使います。
しかしながらこのhad better、実はとってもキツ~イ一言。ネイティブはまず、使いません。「~しなければ大変なことになるぞ」という、強い命令・脅迫にも近い言い方なのです。
恐い、きつい印象を与えてしまう言い回しなので、どのような相手に対しても避けたほうが良いフレーズです。
「した方が良い」You want to~のニュアンス
「した方が良い」というアドバイスのYou want to~ですが、厳密にはどのようなニュアンスがあるのでしょうか。
「~すべき」shouldとのニュアンスの違い
似たような意味で、アドバイスや人に何かを勧める時にも使える助動詞shouldがあります。
You should try McDonald’s new burger. It’s really good.
(マクドナルドの新発売のハンバーガー、食べたほうがいいよ。すっごくおいしいから。)
You should go to Switzerland sometime.It’s a very beautiful county.
(スイスに行ってみるべきだわ。とてもきれいな国よ。)
このように、良い理由があり、強くお勧めしたいときにshouldを使います。「絶対食べて!」「絶対行くべき!」というような、話し手の強い思いを伝えたいというニュアンスです。
You want to~は柔らかい提案
You want to~は特に含みなく、「こうしたほうがいいといと私は思う」というようなニュアンスです。しかしながらhad betterのような強さもなく、shouldよりも更に軽い、優しい提案です。
You want to listen to the new album of ONE OK ROCK.
(ワンオクのニューアルバム、聴いた方がいいよ。)
You want to take a break for a while.
(少しの間休憩したらいいよ。)
こんな風に、軽くお勧めしたり、提案したりするのにYou want to~は使えます。強いニュアンスも、もちろん命令や強制するような意味合いもないので、カジュアルに使いましょう。
「した方が良いかも…」はmightを使って
You want to~は軽い提案、アドバイスやお勧めを意味するフレーズですが、更に柔らかいニュアンスにしたいときはmightを使って。
日本語でも「~したほうがいいよ」とハッキリと言うこともあれば、「~した方がいいかもね」など、「かも」を入れることで柔らかい印象にすることもありますよね。まさに同じことです。
You might want to put it back, It’s Mike’s.
(それ、元に戻した方がいいかも。マイクのだから。)
You might want to apologize her.
(彼女に謝った方がいいかもね。)
want toはwannaでもOK

want toを略した口語表現にwannaがあります。非常にカジュアルで、友達や家族間など、近い存在の相手に使うのに適した表現です。
そういった相手に言うのであれば、want toでなくwannaを使ってもOKですよ。
You wanna try this. It’s new flavor of Pringles.
(これ食べてみて。プリングルスの新しい味だよ。)
Why is Mom that mad at you? You might wanna talk to her.
(お母さん、なんであんなに怒ってるの?話してみたほうがいいかもよ。)
wannaはカジュアルな表現なので、あまり親しくない人や上司などの目上の人、またオフィシャルな場で使うには適していません。
TPOに合わせた言葉遣いが出来るようになると良いですよね。
You might wanna chose your words by occasion.
(場合によって言葉を選ぶといいかもですね。)
want to~はあなたを「柔らかい人」にする!
今回はwant to~の、あまり知られていない使い方をご紹介しました。
日常には「絶対こうするべき!」と、強く勧めたい場合や強く忠告したい事もありますが、相手や物事次第ではそういったことばかりではないはずです。
you want to~やYou might want to~はあなたを物腰柔らかく見せてくれる言葉。このフレーズなら気軽にあなたの好きな物やあなた自身の考えを述べても、押しつけがましくなりません。よく使うフレーズに仲間入りさせてくださいね。
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