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「仕事」という意味のworkとjob。どちらも日本語では同じ意味ですが、この2つの言葉に違いはあるのでしょうか?
workとjobの違いを知って、正しく使い分けられるようになりましょう!
目次
work=やるべきこと、働くという動詞

workとjobの大きな違いとして、品詞の違いがあります。
workは「働く」という名詞と、「やらなくてはいけないこと」「仕事」という名詞、ふたつの品詞として使うことが出来ます。
必ずしもお金が発生することだけに使われるわけでなく、「しなくてはならないこと」、例えば家事や用事などにも使われます。
workは…
・働くということ
・働く環境
・しなくてはならないこと
・働く(動詞)
・I gotta go to work now.
(もう仕事へ行かなくちゃ。)
・I wear a jacket at work.
(私は仕事でジャケットを着る。)
・I’ll be working during the GW.
(GWの間、私は働いている。)
I gotta go to work now.のworkは「仕事」という名詞として使われています。
また、I wear a jacket at work.の場合は、「仕事(をする環境)」という意味合いです。
動詞としても使うことができるので、workはing形のworkingや過去形のworkedに形を変えることがあります。
workは数えられない名詞
名詞として使われる場合は、数えられない名詞(不可算名詞)なので、aがついたり末尾にsがついたりはしません。
また、数えられない名詞です。
・I have work today,
(今日は仕事がある。)
・I have a lot of work to do today.
(今日はやることがたくさんある。)
そのため、I have a work.やI have a lot of works.のようにaがついたり、末尾にsをつけたりすることはありません。
job=「仕事」という名詞、職業名やポジション

対してjobは、「仕事」という名詞としてのみ使われます。
職業の名前や仕事のポジション、仕事の内容などを指します。
workとは違い、jobは基本的にお金が支払われる「仕事」に使われます。
jobは…
・「仕事」という名詞
・職業名やポジション
・業務の内容
・文脈によっては「軽い仕事」を想起させることもある
・I had a job interview.
(仕事の面接を受けた。)
・I lost my job last month.
(私は先月職を失った。)
・I like my job.
(自分の仕事が好きだ。)
jobは数えられる名詞
こちらは可算名詞(数えられる名詞)なので、aをつけて使います。
・I need to get a job by the end of this month.
(今月末までに仕事を見つけないと。)
・I got a lot of jobs to do today.
(今日はやることがたくさんある。)
workよりjobの方が具体的

全体的なイメージとして持っておくと良いのは、「workよりjobの方がより具体的な印象がある」ということ。
例えば
She works in a hospital.
というと、病院で働いていることしかわかりません。医師なのか、看護師なのか、医療事務なのか。病院にはたくさんの役割の人がいますからね。
workはあくまでも「働いている」というニュアンスしか出すことができず、それが一体どんな内容な仕事なのかまではわからないのです。
しかし、
Her job is a nurse.
jobという言葉を使うと、彼女が一体病院でどんな仕事をしているのかがわかりますね。
workとjob、こう使い分ける
workとjobの違いはなんとなくわかっていただけたでしょうか。
では実際にworkとjobを正しく使い分けることができるよう、例文を出してみます。
「仕事に行かなくてはならない」
〇 I have to go to work.
× I have to go to job.
workは「仕事」という大きな枠でとらえた意味合い言葉です。jobはもっと具体的な業務をイメージさせるので、単に「仕事へ行く」と言いたいときはgo to workが正解です。
「私はふたつの仕事をしています。」
〇 I have two jobs.
× I have to works.
「ふたつの仕事」がポイントですね。jobは可算名詞、workは不可算名詞なのでtwo jobsが正しいです。
I have two work.はI have to work.(私は働かなければならない)と聞こえてしまいます。
「仕事の後飲みに行かない?」
〇 You want to go for a drink after work?
× You want to go for a drink after a job?
「仕事の後で」はafter work。jobを使うと、何か一つの業務だけを終わらせてから飲みに行くように聞こえます。きちんとその日の業務すべて(work)を終わらせてから飲みに行ってください!
「彼は仕事を探している。」
〇 He’s looking for a job.
× He’s looking for work.
ここで彼が探しているのは「働けるポジション」です。そう思うと、仕事内容やポジションを表すjobが適していることがわかりますよね。
「仕事は何をしていますか?」と英語で聞きたいとき

話している相手の職業を聞きたいとき、どのように言えば良いのでしょうか。
What’s your job?
というフレーズを思い浮かべた人も多いかもしれませんが、これはかなり直接的で、なんなら職務質問をしているかのようにも聞こえます。「仕事は何だ?」という感じですね。仕事しててもこんな風に聞かれると何となくビビッちゃいます^^;
What’s your work?
は、理解はしてもらえるかもしれませんがネイティブは言わない言い方です。workそのものは、職業名を意味するわけではないので、不自然に聞こえます。
What do you do for living?
「お仕事は何をしているんですか?」はWhat do you do for living?と聞くのが良いでしょう。
for living=生きるために、ということで、直訳すると「生きるためにあなたは何をしていますか?」です。日本語で聞くとなんだかおかしいですが、英語では直接的すぎずに職業を聞くことができます。
返答としては、
I work in a restaurant.
I’m a cook.
などと言うように答えます。
workやjobだけじゃない!「仕事」を意味する単語

workやjob以外にも、仕事を意味する単語はいくつかあります。
それぞれに適した使い方やニュアンスの違いがありますので、理解しておきましょう。
occupation
「職業」という意味の単語です。フォーマルな言い方なので、日常会話で使うことは少ないです。新聞や公的文書、面接などのフォーマルな機会で使われます。
・Please write your occupation in this form.
(この用紙に、あなたの職業を書いてください。)
business
「事業」です。自分で起こした仕事のことを主に言いますが、その他にも「仕事」や「営業」という意味合いで使われることもあります。
・I started a business with my husband.
(夫と事業を始めました。)
・He’s in Tokyo for a business trip.
(彼は出張で東京にいます。)
・Our business hour is from 9am to 8pm.
(私どもの営業時間は午前9時から夜8時です。)
profession
その言葉の通り、プロとしての手腕や技巧を持った仕事をする人です。職人とっか、専門職というイメージですね。
・He’s an architect by profession.
(彼の職業は建築家です。)
chore
日常的にやらなくてはいけない、雑用を含んだ仕事の事です。
家事や農作業など、雇用関係やビジネスでない「仕事」を指します。
・My son helps my household chores every day.
(息子は毎日私の家事を手伝ってくれる。)
task
仕事の中でやらなくてはならない、ひとつひとつのことをtaskと言います。
・I have a lot of tasks I have to finish by tomorrow.
(明日までに終わらせなくてはいけない仕事がたくさんある。)
その他仕事に関係する単語
career=経歴
employment=雇用
labor=労働
vocation=適正、適職
まとめ
workとjobの違い、わかっていただけたでしょうか?日本語では辞書上同じ意味になっても、実はニュアンスが違ったりする単語たちはたくさんあります。
それぞれ可算名詞と不可算名詞(数えられる名詞・数えられない名詞)なので、テストや検定にも出やすいところです。しっかりと理解しておきましょう^^
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