小雨、にわか雨、土砂降り…雨の種類も色々ある!天気の英語表現を学ぼう

雨 英語

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今回はお天気のお話をしましょう。

雨=rainyですが、雨は雨でもザーザー降りやしとしとと降る雨、暴風雨などひと口に「雨」と言っても色んな種類がありますよね。

「外、雨が降ってるよ」と聞いて、「ひどい雨?小雨?」って気になることはありませんか?どれくらい降っているかによって、着る物や交通手段なども変わりますから、結構ここ重要です。

そんな、天候の違いも英語で言うことが出来れば、あなたの語彙力もワンランクアップします。

晴れ、雨、曇り、雪の4つの天候のそれぞれのバリエーションを、細かくお教えします。

天気を表すには動詞・形容詞の2パターンある

雨

天気を表すには、2つの表現パターンがあります。

1. 動詞を使って表現する
2. 形容詞を使って表現する。

例として、「雨が降っている。」と言ってみることにしましょう。

雨=rainですね。まず、rainという言葉を使って雨天を表現するには以下の二つの方法があります。

rainには派生語を含め、3つの品詞があります。

【名詞】rain(雨)
【動詞】rain(雨が降る)
【形容詞】rainy(雨天の)

このうちのどの品詞の単語を使うかによって、文の構成が異なります。どのような方法で表現すればよいのでしょうか。

1. 「雨が降る」という動詞rainを使う方法

It’s raining.

It’s raining.は動詞rain(雨が降る)を現在進行形にして、「雨が降っている」となっています。It rains.では、天候の状態を表す言い回しにはならず、一般的に「雨が降る」というような意味になります。

《例文》
It rains a lot in Britain.
(イギリスではよく雨が降る。)
※その時の天候を表現しているわけではない。

動詞にingをつけ、be動詞を入れてIt’s ~ing.とすることで、天候がどのような状態なのかを表すことができます。

2. 「雨天だ」という形容詞を使う方法

It’s rainy.

rainyは「雨天の」という形容詞です。この場合は必ずbe動詞が必要です。また、動詞の時のように形を変えたりする必要もありません。

天気を表す時の主語は必ずIt

上記のように、天気を表すには動詞と形容詞、いずれかを使って表現します。主語はいずれの場合でもItです。

日本語では「雨が降っている。」と、主語は「雨」になるので、rainを主語にしたくなりそうですが、雨であっても晴れであっても、気温、湿度など、いかなる天候の表現でもItが主語です。

天気を表す言葉たち

それではさっそく、天気を表す単語をご紹介しましょう。

気をつけたいのは、形容詞の物もあれば動詞の物もあるということ。
それぞれの単語の後ろに【形】【動】とつけました。

また名詞は【名】としています。

「晴れ」を表す単語

晴れ

sunny【形】

一般的な晴れのことを指します。

clear【形】

clearは元々「明瞭な」「明らか」「鮮明な」というような意味の形容詞です。天気を表す際に使うclearは、雲ひとつないような、澄んだ晴れの空です。

fine【形】

fineも晴れている天気を表す単語ですが、これは主観的な表現。

例えば日本語でも「良い天気」という風に言うことがありますよね。主に晴れのことを指しますが、これは話し手がその日の天気を「良い」と思っている上で言う言い方です。

これと全く同じ意味合いで、fineというのは話し手がfine(良い)と思う天気のことであり、一般的に晴れ=良い天気だというイメ0時が浸透していることから、fineを「晴れ」とするのです。

この他にも、同じような意味でniceやbeautifulなどという形容詞で天気を表すことがあります。

《例文》
It’s nice weather.
(今日はいい天気です。)

It’s a beautiful day today.
(今日は素晴らしい天気だ。)

weatherは数えられない名詞なので、It’s a nice weatherは間違いです。

dayは本来「日」という意味ですが、beautiful dayで「美しい日」→「素晴らしい天気」という意味になります。dayは数えられる名詞なので、aをつけますよ。

「雨」を表す単語

雨

rainy【形】:一般的な「雨」

一般的に雨が降っているという時はrainyを使います。冒頭部分で述べた通り、rain(動詞)も使えます。

It’s rainy now.

動詞+ingとした場合は進行形です。現在、過去、未来いずれも表現できますが「~している」となります。

《例文》
It’s raining now.
(今雨が降っています。)

It was raining last night.
(昨夜雨が降っていました。)

It will be raining tomorrow afternoon.
(明日の午後、雨が降っているでしょう。)

sprinkle【動】:パラパラ飴

パラパラ降る雨のことです。本来sprinkleには「ばら撒く」という意味があります。

《例文》
It’s sprinkling.
(雨がぱらついている)。

It started to sprinkle.
(雨がぱらつき始めた。)

drizzly【形】:しとしと雨

drizzleには「小雨」や「霧雨」というような意味があり、動詞として「小雨が降る」となります。しとしとと静かに降る雨のことです。

It’s drizzly.とするほか、動詞を使ってIt’s drizzling.としても良いです。

showery【形】:にわか雨

showeryはshowerという単語から来ています。

showerというとお風呂場のシャワーのイメージですが、ザーッと降ってすぐに止む、にわか雨という意味もあります。showerは名詞なので、その時の天候を表すには形容詞showeryにします。

pour【動詞】:土砂降り

pourというのは「注ぐ」と意味です。液体を勢いよく容器に注ぐというイメージから、雨が勢いよく降るという意味になります。

It’s raining hard. やIt’s raining heavily.でも (雨が激しく降っている。)という言い方もできますが、It’s pouring.と言うと、ちょっと上級な印象を与えます。

stormy【形】:嵐の

激しい雨のみならず、強い風を伴う風雨のことです。

台風などで、雨風がひどいときがありますよね。あんなときは、It’s stormy outside.(外はすごい嵐だ。)なんて言う風に言います。

「曇り」を表す単語

曇り

cloudy【形】:一般的な「曇り」

cloudは「雲」という名詞。そこにyをつけて形容詞化したものがcloudyです。

gloomy【形】:薄暗い、気の滅入りそうな曇り

gloomyは「どんよりとした」「憂鬱な」という形容詞です。どんよりとして、気分が滅入ってしまいそうな曇り。

前述のfineと同じで、主観的に「気分が滅入りそう」な曇りっていうわけです。

overcast【形】:空一面の曇り

雲が空を覆いつくすような、曇り中の曇りがovercast。どんよりと空一面に雲が立ち込めている様子を表します。

dark【形】:暗い空の曇り

曇りは曇りでも、そんなに空が暗くないこともあれば、黒く分厚い雲のせいで空が暗くなることもありますよね。

darkは、そんな暗さを表現する曇りです。雲そのものよりも、空に焦点を当てている感じです。

《例文》
Look,it’s dark in the sky. It might rain.
(見て、空が黒く曇ってきたよ。雨が降るかもね。)

「雪」を表す単語

雪

snowy【形】:一般的な「雪」

「雪が降っている」はsnowy。どのような降り方には言及せずとも、単純に雪が降っていることを伝えたかったらこれでOK。

sleety【形】:みぞれ

雨まじりの雪、みぞれはsleetと言います。これにyをつけて名詞化させるとsleetyです。

hail【動】:あられが降る

氷の粒が雪よりもずっと大きいあられ。名詞、動詞ともにhailです。天候を表す時はIt’s hailing.と進行形にします。

また、ひょうとあられの区別は特になく、どちらもhailと言います。

frosty【形】:霜が降りている

雪とは少し違いますが、霜が降りている状態はfrosty。frostとは霜のことです。

雪は降っていなくても、霜が一面を覆うほど寒い様子を表します。

《例文》
It’s a frosty morning.
(霜の降りた朝だ。)

icy【形】:凍った

「氷」のiceを形容詞化させたものですが、frosty以上に寒い様子です。何かがカチンコチンに凍っている様子です。

snowstorm【名】:ふぶき

stormは「嵐」という意味ですが、snowがつくと雪の嵐、つまりはふぶきを意味します。

《例文》
We had to walk in a snowstorm.
(私たちは嵐の中を歩かなければならなかった。)

また、blizzardもふぶきという単語です。

ちなみにstormやsnowstorm、blizzardのいずれも数えられる名詞です。

「霧」を表す単語

霧

foggy【形】霧のかかった

前が見えないほどの霧がかかっている状態です。fogは「霧」という意味。視界に影響するほどの濃さの霧であればfoggyです。

以下misty、hazyはこの霧の薄さの違いです。

ちなみに霧は、気象用語としては視界が1㎞未満までしか見えない状態を指します。

misty【形】:靄(もや)のかかった

霧よりも薄い、靄(もや)の状態をmistyと言います。mist(ミスト)は霧より濃さが薄く、ぼやけながらも景色が見える状態。気象用語では先の視界が1~10㎞見える状態です。

hazy【形】:霞のかかった

カスミはこの3種類の中では一番視界がはっきりとしています。ぼやけてはいるが、先が見えないということはありません。名詞はhaze「霞」です。

どんな天気?が言えると表現力も上がる

今回は晴れ、雨、曇り、雪、霧の天気のバリエーションをお教えしました。sunny,rainy,cloudy,showy,foggyでも天気を言い表すことはできますが、どんなsunny、どんなrainyなのかを言い表せるようになると表現力がグッとアップします。

空を見て、今日の天気はどの単語かな?と考えてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

子供英会話講師歴15年。 大手英会話教室に勤務したのち、独立し現在は大阪府豊中市・池田市でLITTLE KIDSという子供英会話教室を運営しています。めちゃくちゃ声が大きいのが特徴。 2人の男の子の母親でもあります。