teacher/tutor/instructor/educatorの違いは何?先生を呼ぶ時は「〇〇先生」とは言わない件

teacher

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似ているようで微妙にニュアンスの違う単語シリーズ(今名付けた)です。

「先生」「教師」はteacherと言いますが、似たような言葉にtutor、instructor、educatorという言葉があります。

全て「何かを教える人」であり、「先生」と呼ばれてしかるべき存在を表す単語ですが、このようにバリエーションがあるからには何かしらの違いがあるはずです。

今回はこれらの「先生」を表す単語のニュアンスの違いをご紹介します。

また、先生に「呼びかけたり、呼び止めたりする時は、英語と日本語でかなりの違いがあります。文化的背景も含めたその違いもお教えしましょう。

teacher

先生

teach(教える)という動詞に「~する人」を表す接尾語erをつけてteacher。

一般的に教師、講師のことを表します。

・school teacher(学校の先生)
・piano teacher(ピアノの先生)
・English teacher(英語教師)

などというように使います。

日本語では「学校”の”先生」というように、助詞を挟みますが、英語ではそのような必要はなく、school teacherとすればOKです。

tutor

先生

同じように教師、講師という意味ではあるものの、勉強の個別指導を行う「先生」のことです。

家庭教師や個別指導塾の講師のように、1対1で生徒に教える人を指します。

tutorは「教える」という意味の動詞としても使えますが、職業としてのtutorと内容は同じで、「個別で教える」という意味です。

最近増えているオンラインでの個別指導を行う人もtutorと言えます。

instructor

先生

「インストラクター」という日本語もあるので、イメージはつかみやすいのがinstructor。

こちらはスポーツや武道、料理など、勉強以外を教えてくれる人です。楽器に関してはteacherが使われることが多いです。

educator

先生

「教育者」という意味で、教育に携わる人の総称です。

preschool teacher(幼稚園の先生)も、cram school teacher(塾の講師)も、soccer instructor(サッカーのインストラクター)もeducatorと言えます。

その日本語訳の通り、teacherやtutor、instructorよりもかしこまった表現です。

先生を呼ぶ時は「先生」とつけない

日本語では、先生を呼ぶ時「〇〇先生!」と呼びますよね。教室にひとりしか教師がいない場合は「先生!」だけでも通じます。

しかし、英語で同じように”Teacher!”と呼びかけると「???」となるでしょう。

高校生の頃の話です。

オーストラリアの留学先で、登校中にある先生の姿を見つけました。オーストラリア人の日本語の先生です。日本語の先生なので、「先生」と呼ばれることにも慣れているかと思い、私は「先生^^」と呼びかけましたが、先生は振り向きません。

聞こえていないだけかと思って再度呼んだのですが、やはり振り向かず。そこで”Hello,Mr.Curtis.”(カーティス先生、こんにちは)と声をかけると、やっと先生は振り向いたのです。

日本語の先生であっても、やはり「先生」と職業名で呼ばれることは文化にないのだなと感じました。

「〇〇先生」はMs.とMr.で表す

本来Ms.とMr.は女性、男性の名前につける敬称です。

日本語であれば「~さん」に当たると言えばわかりやすいでしょう。英語では「先生」と職業名を名前に付けて呼ぶことはありません。個人対個人としてのつきあいであり、先生対生徒という関係性を必要以上に持ち込まない文化なのでしょうね。

対して日本は非常に上下関係に厳しい国です。

年齢の差だけでも上下関係をはっきりさせる場合も多いですから、先生と生徒であればその上下関係は非常に明確。「先生は敬うべき存在である」という概念が強いです。

いつどこで会っても、先生は先生。という、上下関係の強い文化であることから、「〇〇先生」と呼ぶのだと考えられます。

英語では、このように先生に呼びかけましょう。

・Ms.Green(グリーンさん) ・Mr.Smith(スミスさん) ・John(ジョン)

先生を下の名前で呼び捨てとは日本人にとってなかなか勇気が必要ですが、Ms.やMr.と敬称をつけて呼ばれるよりカジュアルに呼び捨てされることを好む先生も多いです。

過去に英会話学校に通っていた時、Ms.Gellerと名字で呼ぶと、”You can call me Lisa.”と言われた記憶があります。

敬称+下の名前はNG

Ms.にMr.と下の名前を組み合わせるのは、使い方として間違っています。あくまでも組み合わせるのは名字なので、注意しましょう。

まとめ

今回はteacher、tutor、instructor、educatorの違いについてと、海外で「先生!」と呼びたい時についてのお話でした。

先生との関係性が良好であれば、より学びやすく、興味や吸収率もアップするはずですよね。「先生」と呼べる外国人が身近にいる人は、より良い関係を築いてください^^

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ABOUTこの記事をかいた人

子供英会話講師歴15年。 大手英会話教室に勤務したのち、独立し現在は大阪府豊中市・池田市でLITTLE KIDSという子供英会話教室を運営しています。めちゃくちゃ声が大きいのが特徴。 2人の男の子の母親でもあります。