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ここ数年、海外からの観光客が日本に押し寄せているのは周知の事実ですよね。
そんな中で、「日本の美容室に行ってみたい」と予約を入れる外国人客が増えているんだそうです。
世界的に見ると、日本の美容室は技術が高く、価格が安いのだとか。その上シャンプーやマッサージなどのメニューも豊富かつ接客が丁寧だということで、非常に評判が良いのです。
「日本のヘアサロンに一度行ってみたい!」「日本の美容師さんにカットして欲しい!」という外国人客が増えていて、外国人客の日本に行ったらしてみたい事第4位なんだそうです!
そこで、今回は美容師さん向けのレッスン記事です。外国人客を英語で接客、施術するための英語フレーズをご紹介。
また、お客さん側として注文の仕方などもご紹介するので、海外での施術にチャレンジしたい人にもぜひ読んでいただきたいです。
シチュエーションによる会話例と音声お手本、覚えておきたい単語やフレーズを解説します。
目次
予約の電話対応

C=customer(お客さん)
S=staff(スタッフ)
C : I’d like a haircut at 2. Could I make an appointment? (2時にカットをお願いしたいです。予約できますか?)
S :I’m sorry but we’re fully booked at 2. (申し訳ありませんが、2時は満席となっております。) Let me check if there’s time we can fit you in. (空きのあるお時間があるか確認させてください。) Just a moment,please. (少々お待ちくださいませ。) C : Thank you. (ありがとう。)
————サロン側から時間の提案をする場合——— S :I just checked the schedule. How about 2? (確認してまいりました、2時はいかがでしょうか。) ————————————————————-
C :OK,then tomorrow at 2 is fine. (では明日の2時でいいです。) S : Thank you. May I have your name,please? (ありがとうございます。 お名前を伺ってもよろしいでしょうか?) C :Tim Wilson. (ティム・ウィルソンです。) S : Thank you,Mr.Wilson. So you’d like a hair cut. Is it right? (ウィルソン様、ありがとうございます。 カットをご希望とのことでお間違いないでしょうか?) C Yes,that’s right. (はい、間違いありません。) S :Thank you.See you at 2 tomorrow. Bye. (ありがとうございます。では明日の2時にお待ちしております。 失礼いたします。)
予約に関連するボキャブラリー
make an appointment=予約する
an appointment=予約
fit 人 in=(人)に予約の時間を作る
available=空きがある
booked=予約が埋まっている
接客の際の主語に注意!
通常の会話では、自分のことをIで表しますが、スタッフとしてお客さんと話す時はWeになります。お店全員の代表で話していると考えると理解しやすいでしょう。
ただ、施術に関しては店全体ではなく、個人の美容師が行うはずなのでIで構いません。
《例》
We’re open from 9am to 7pm.
(当店は午前9時から午後7時まで営業しています。)
Now I’ll put the curlers around your hair.
(では、髪の毛をカーラーで巻いていきますね。)
※複数の美容師でカーラーを巻く場合はWe。まぁそこまで細かく考えなくても通じますが^^
メニューに関するボキャブラリー

a hair cut=カット
a color=カラー
a perm=パーマ
a shampoo=シャンプー
a treatment==トリートメント
a blow-dry=ブロー
a head spa massage=ヘッドスパ
メニューは日本語であってもほぼ英語ベースなので、美容師さんならお分かりの単語ばかりかと思いますが、すべてaをつけるのがポイント。メニューをそれぞれひとつと数えるためです。
カットひとつとカラーひとつ、というようなニュアンスですね。
来店~席への案内
C :Hello. I have an appointment at 2.
(こんにちは。2時に予約している者ですが。)
S :Hello. May I have your name,please?
(こんにちは。お名前をお伺いしてもよろしいですか?)
C :Tim Wilson.
(ティム・ウィルソンです。)
S :Hello,Mr.Wilson. Nice to see you. Have a seat,please.
(ウィルソン様、お会いできて嬉しいです。こちらにおかけください。)
S :Let me look after your jacket and bag,please.
(ジャケットとおかばんをお預かりします。)
Would you fill in the form,please?
(サロンのカルテにご記入をお願いできますか?)
C :OK… done.
(わかりました…できました。)
S :Thank you. Your seat is ready. Please come this way.
(ありがとうございます。お席のご用意ができました。こちらへどうぞ。)
来店の際に関連するボキャブラリー
look after 〇〇=〇〇を預かる
※本来look afterには「~の世話をする」「~の面倒を見る」という意味がありますが、この場合は「お預かりする」というような意味で使っています。
Let me take your bag and jacket.
と、takeを使ってもOK。
fill in=~に記入する
form=記入用紙(ここではカルテ作成のための用紙を指しています)
カウンセリング
S :So Mr.Wilson,I’m Kosuke. I’ll be doing your hair today.
(ウィルソン様、コウスケと申します。本日担当させていただきます。)
How would you like your hairstyle?
(どのような髪形をご希望ですか?)
C :I’d like a shorter haircut,but I’m not sure yet.
(短くしたいんですけど、まだちょっと迷っていて。)
S :Would you like to see some examples of hairstyle?
(いくつかサンプルをご覧になりますか?)
C :Yeah,that’d be great.
(はい、ぜひ見たいです。)
S :Here’s a hairstyle book.
(こちらがヘアカタログです。)
C :Thank you,
(ありがとう。)
S :This one would look great on you.
(これなんかお似合いになると思いますよ。)
C :OK,then I’d like this one.
(じゃあ、これでお願いします。)
S :Sure.
(承知しました。)
お客様からのオーダー
1. I would like~.
I would like~はI want~.を丁寧にした表現です。「~して欲しいです」という意味ですね。
I’d like just a trim.
(毛先を揃えるだけにしてください。)
※a trim=毛先を揃える、長さを整える
I’d like 2 inches shorter.
(2インチ短くしてください。)
※1インチ=約2.5cm
英語圏では長さをセンチメートルではなくインチで表す国が多いです。そのため、センチメートルで長さを伝えるとわかってもらいにくいことがあります(私たちがインチで言われてもピンとこないのと同じですね。)
I’d like my split ends trimmed.
※split ends=枝毛
splitは「2股に分かれた」という意味です。
I’d like my hair straightened.
(髪をストレートにして欲しいです。)
straight「まっすぐな」という形容詞ですが、straightenで「~をまっすぐにする」という意味になります。
I’d like my hair permed.
(パーマをお願いします。)
※きついパーマ=tight perm
※ゆるいパーマ=loose perm
2. Could I have(get)~?
Could I have(get)~?は何かを欲しいときに使います。飲食店などでの注文によく使われます。
Could you thin out my hair? It’s too thick now.
(髪をすいてもらえますか?今、とても多いので。)
※thin out=(髪の毛を)すく、毛量を減らす
thin=(髪が)少ない
thick=(髪が)多い
amount of hair=毛量
Could I have my bangs a little bit shorter,please?
(少し前髪を短くしてもらえますか?)
※bangs=前髪
Could I get just roots dyed ,please?
(根元だけ染めてもらえますか?)
Could you~?で注文することもある
Could you just even out the ends,please?
(毛先を揃えるだけにしてもらえますか?)
※even out=同じくらいに揃える=切りそろえる
evenは「~でさえ」というような副詞ですが、「同等に分ける」「均等にする」という動詞の意味もあります。
ヘアスタイルを英語で言うと
1. 長さ
ショートヘア=short
セミロング=medium
ロングヘア=long
ショートとロングは通じるのですが、セミロングは通じないことが多いです。
mediumというのが正解。
またはshoulder length hair(肩くらいの長さ)と言っても。
ベリーショートも、美容業界の英語としては通じません。
extra shortというと良いでしょう。
2. ヘアスタイル
レイヤー
アシンメトリー
ハイライト=highlight
バレイヤージュ=balayage
刈り上げ=fade
ツーブロック=undercut
マッシュルームカット=bowl cut
レイヤー=layer cut
アシンメトリー=asymmenty
ハイライト=highlight
バレイヤージュ=balayage
刈り上げ=fade
ソフトモヒカン=fauxhawk(xは発音しません。フォーホークって感じです)
ツーブロック=undercut
マッシュルームカット=bowl cut
シャンプー中

S :Now let me take you to the shampoo basin. Please come this way.
(シャンプー台にご案内します、こちらへどうぞ。)
S :Have a seat,please. The seat will be reclined.
(おかけください。背もたれが倒れます。)
S :How is water temperature?
(お湯の温度はいかがですか?)
C :It’s just right.
(ちょうどいいです。)
S :OK. Please let me know if it’s too hot or too cold.
(熱すぎたり冷たすぎたりしたらおっしゃってください。)
仕上げ
S :It’s done. How would you like it?
(できました。いかがでしょうか>)
C :Well,could you cut my left side a little bit shorter?
(そうですね、左側を少しだけ短くしてもらえますか?)
S :Sure. How about this?
(かしこまりました。こんな感じでいかがでしょうか?)
C :That’s perfect.
(これで良いです。)
S :Would you like some treatment / oil / hair wax / hair cream /?
(トリートメント(オイル/ヘアワックス/ヘアクリーム)をおつけしましょうか?
C : Yes,please.
(お願いします。)
見送り
S :Thank you for coming. Here’s a members card.
C:Thank you.
S:Hope to see you. Have a good day.
鉄板フレーズを頭に叩きこもう

Would you like~?
「~されますか?」
「~はいかがですか?」
何かをオススメしたい時や、お客様が求めているかどうかを尋ねる際にはWould you like~?を使いましょう。
Would you like a special treatment?
(スペシャルトリートメントはいかがですか?)
Would you like to see a color chart?
「カラーチャートをご覧になりますか?」
Would you like a treatment after a perm?
「パーマ後のトリートメントはご希望ですか?」
などと、Do you wantと同じ意味合いですが、より丁寧で接客向きのフレーズです。
It’ll help making your hair~.
「あなたの髪を~にします。」
《例》
This is our special treatment.
It’ll help making your hair tougher.
(これはスペシャルトリートメントです。
髪にコシを出してくれますよ。)
※tough=強い、硬いという意味ですが、髪に使うと「コシのある」という意味になります。
It’ll help preventing from losing color of hair dye.
(カラー剤の色落ちを防いでくれます。)
※prevent from~=~を防ぐ
まとめ
今回は美容師さんが知っておくと便利な接客英会話をご紹介しました。これから海外からのお客さんも増える見込みなので、ぜひ参考にしてください。
また、お客さんとして海外のヘアサロンで施術を受ける際にも役立つフレーズもたくさんありましたので、旅行の際にはトライしてみるのも思い出作りのひとつになりそうですね。
「日本の美容室って、やっぱりすごい!」と満足して帰ってもらいたいものですね。
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