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新型コロナウイルスの大流行により、テレビなどでも「パンデミック」という言葉をよく耳にします。
何やらただ事ではない雰囲気が伝わってくる単語ですが、一体どういう意味なのでしょうか。また、パンデミックに似たアウトブレイクやエピデミックといった言葉との違いをお教えします。
目次
パンデミックって一体何!?
パンデミックの語源
パンデミックは英語でpandemicと書きます。
ギリシャ語のpandemia(パンデミア)という単語が語源になっていて、pan=全て、demos=人々、という意味の2つの単語が組み合わさったものがpandemicとなり、使われるようになりました。
パンデミックとはどういう意味?
ちょっと難しい言葉を使うと、「汎発流行」となります。国中、世界中で特定の病気が爆発的に流行することを指します。
まさに2020年、中国をはじめアジアに広がったのち、世界中で爆発的な感染者数を出している新型コロナウイルスは、パンデミックと言えます。
発音はpanとdemicに分けてみましょう。
panはaですが「エ」の口で「ア」と発音。
demicはdeを「ダ」と「デ」の中間、miを「ミ」と「メ」の中間あたりで発音します。
パンデミックに似た単語
エンデミック
endemicと書き、「地域流行」を指します。
特定の地域内で、特定の病気がちらほら見られるといった状況です。拡大の勢力はさほど強くないレベル。
他の地域や、地域内であっても爆発的に感染が広がるということはないので、話題になることが少ない分あまり聞くことのない単語ですね。
発音はdeにアクセントを。deですが、日本語表記のように「デ」ではなく、「ダ」と「デ」の間を目指してください。
エピデミック
epidemicと書きます。意味は「流行」。
一時期に感染症が流行することを指しています。毎年秋~冬の終わりにかけて流行するインフルエンザなどはエピデミックに当たります。
エンデミックに比べると感染力も強いため、当初流行した地域を飛び出して他の地域にまで感染が拡大することが多いのが特徴です。
発音はpiにストレスを。piは「ピ」ではなく、「ピ」と「ぺ」の間あたりです。
事態の大きさはエンデミック<エピデミック<パンデミックとなります。
アウトブレイク
ある病気が急に、ある一定の場所で爆発的な感染拡大をくりひろげることを言います。
昨今世間を騒がせている新型コロナウイルスも、ポツポツと感染者が出たかと思えばあっという間に拡大してしまいました。地域内だけでなく、医療機関内でも多くの感染者が急速に増えるなど、これもアウトブレイクです。
英語ではoutbreakと書きます。out(=外)に向かってbreak(=敗れる)していくと考えると、病気が広まっていく様子がイメージできるのではないでしょうか。
発音はoutのouは「エ」の口からスタートし、「アウ」と発音したのち舌先を前歯の裏、付け根のあたりに叩きつけるようにしてtの発音をします。
breakはrの発音がポイント。舌は上あごの方に丸めますが、この時舌は宙に浮いた状態にします。上顎に舌がついているとrの発音にはなりませんのでご注意を。その状態のまま「ウ」と言うと同時に素早く舌を前歯の方に戻します。
最初から最後まで、下は口内のどこにもくっつくことはありません。
パンデミックを題材にした映画も
ウイルス感染を題材にした映画が過去に何本も公開されています。タイトルの意味も含め、ご紹介します。
「アウトブレイク」1995年・米
主演はダスティン・ホフマン。
1989年に発生したエボラ出血熱の事件が話の元になっています。
感染力、死亡率ともに高い恐怖のウイルスに感染し、あっという間に流行していく…まさにアウトブレイクです。また、感染から逃れるために必死になった人々の、心の黒い部分も見えるところが怖かったりします。
「コンテイジョン」2011年・米
スティーブン・スピルバーグ監督の作品。
「恐怖はウイルスより速く感染する」というコピー、まさに現代において新型コロナウイルスに怯える私達にはかなりリアルに感じられるのでは。感染パニックに振り回される人々の様子を描いた映画です。
タイトルの「コンテイジョン」は「接触感染」という意味。contagionと書きます。
conを「カン」と「コン」の間ほど、gionを「ジョン」ではなく「ジン」に近く発音するのがコツです。
まとめ
今回は新型コロナウイルスの流行に伴いよく耳にするようになった「パンデミック」という単語に焦点を当てました。流行の規模により、言葉の違いがあることもわかりましたね。
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