スポンサーリンク
Can I~?とMay I~?、どちらも許可を求める時に使えるフレーズなのですが、微妙なニュアンスの違いがあるんです。
まずはCanとMay、それぞれの意味から、CanI~?May I~?の持つニュアンスを紐解いていきましょう。
目次
Canの意味
・~することができる
・~する能力がある
であることから、Can I~?は、「(私は)~することができますか?」というニュアンスがあります。
Mayの意味
・~してもよい
・~かもしれない
であることから、May I は「(私は)~してもよいですか?」というニュアンスがあります。
Can I~?とMay I~?はどう違うのか
May I~?は「~してもよいですか?」と純粋に許可を求めるフレーズであることに対し、Can I~?は「~することが可能ですか?」「~する能力があるでしょうか?」というニュアンスなのです。
したがって、許可を求める際に、本当に適切なのはMay I~?であると言えますが、Can I~?と聞いても意味が通じなかったり、失礼になるということはありません。
シチュエーションによって使い分けよう
簡単に言うと、以下のように理解して使い分けると良いでしょう。
- フォーマルな場面=May I~?
- カジュアルな場面=Can I~?
May I~?を使うシチュエーション
意味としては許可を求めているものの、本来の意味では許可を求めるニュアンスではないCan I~?。
例えば、子供が学校で、先生にCan I go to the bathroom?(トイレに行ってもいい?)と聞くのは不適切です。
失礼、というわけではないのですが、教育的英語としては正しい英語と言えない、というとやや大げさですが、実際学校の先生が子供たちにCan I~?で教えることはありません。
日本語に例えるなら、ら抜き言葉のような感じでしょうか。
現代では、ら抜き言葉は失礼にあたるというほどでもないにしろ、やはり正しい日本語ではないことは確か、と言ったような感覚だと理解すると良いでしょう。
よって先生や上司へ対して、ビジネスシーンなど、フォーマルな場面ではMay I~?を使うほうが無難です。
Can I~?を使うシチュエーション
家族や友人など、対等な関係性の場合はCan I~?を使用して問題ありません。
前述のら抜き言葉になぞらえるとイメージしやすいかと思いますが、家族や友人にら抜き言葉を使うべきではない!ということももはやないですよね。
そのような感じで、Can I~?はカジュアルに使える、許可を求めるフレーズです。
カジュアルに、でも丁寧さを出したい場合は…?
お店で注文する際、何かをお願いするようなシチュエーションでも使えますが、その場合はCan IをCould Iにすると、丁寧になります。
また、最後にpleaseをつけるとさらに良いでしょう。
またカジュアルな場面でも、関係性によってはpleaseをつけないとやや失礼になる場合もあります。
これは私の経験談ですが、当時の同僚(外国人1名、日本人1名)と3人で作業をしていました。
外国人の男性がセロハンテープを切って私たちに渡すという作業だったのですが、私ともう一人の日本人が”Can I have more tape?”と言ったのです。
もちろん男性はテープを渡したのですが、その後私が”Could I have some more tape,please?”と言うと、彼はもう一人の日本人に”You could say like her.”(君も彼女(私)みたいに言えよ)と言ったのです。
男性は穏やかな人だったので、わざわざそんな風に言うほど、Can I~?はカジュアルな言い回しなのだな、と感じました。
同僚程度の距離では、よほど仲の良い間柄でなければちょっとくだけすぎなのかもしれません。
他にもあるよ!許可を求めるフレーズ
「~していいですか?」はCan I~?やMay I~?だけではありません。
他にも「~していいですか?」に当たるフレーズがあるので、ニュアンスの違いと共にお教えします。
Is it okay if I~?
「(私が)~してもOKですか?」という直訳になり、May I の代わりに使えます。
<例>
Is it okay if I take a break?(休憩を取ってもいいですか?)
Would you mind if I~?
mindは「気にする」という意味の動詞で、「(私が)~するのをあなたは気にしますか?」という直訳になりますが、こちらも許可を求めるフレーズです。
注意が必要なのは、他のフレーズは「いいですよ」という返答がYes.になるのに対し、Would you mind if~?の返答は「いいですよ」がNo.になります。
「気にしますか?」と聞いて、その答えが「いいえ、気にしませんよ」なので、許可を出す場合の返答がNoになるのです。
<例>
Would you mind if I open the window? (窓を開けても気になさいませんか?)
Do you think I could~?
「あなたは私が~できると思いますか?」という直訳で、遠回しに許可を求めています。May I~?が許可を得る気満々なニュアンスがあるのに対し、こちらは「いいかなぁ?」というような、控えめな尋ね方です。
「無理かもなぁ」と、断られる可能性もあることを想定して尋ねる感じです。
<例>
Do you think I could go get a drink?(飲み物を買いに行っても良いでしょうか?)
Is there possibility for me to~?
紹介したフレーズの中で、一番遠回しなフレーズです。
「私が~できる可能性はあると思いますか?」と、どちらかというとNoを言われる可能性が高いと感じながら許可を求めるニュアンスです。許可をもらうのが難しいかもしれない、という場合にこのように言うとよいでしょう。
<例>
Is there possibility for me to take days off during the Golden Week?(ゴールデンウイーク中、連休をもらうことはできるでしょうか?)
このように、許可の得やすさによって使うべきフレーズは変わります。
例えば「トイレに行って良いですか?」など、まず許可を出さないことがないようなお願いの際にIs there possibility for me to go to the bathroom?などと言うと、「回りくどい奴だな~」と思われたり、「俺がそんなことすら許さないような上司だと思ってるのか?」という風に思わせてしまう可能性も。
「~してもいい?」のバリエーションがあると便利!
今回は「~してもいい?」と許可を求めたい時の、Can I~?とMay I~?の違いのお話でした。
その他にも許可をもらいたい際のフレーズは色々あるので、シチュエーションによって使い分けられるようになると、表現の幅が広りますね。
スポンサーリンク
コメントを残す